こんにちは、阿久梨絵です!
先日、あるIT系の知人からちょっと考えさせられる話を聞きました。
「ある会社で、“@@@@ができるようになる目標”について上司に進捗を聞かれた際、“パーセンテージで答えて”と言われたんだけど、100%の定義がわからずに困惑していた。『定義がないから数値化できません』と答えたら、逆に怒られてしまったらしく…」
聞いた瞬間、「うわ、それあるあるかも…」と感じました。
今回はそんな“ スキル進捗 の数値化”のモヤモヤについて掘り下げます。
パーセンテージで表現できるもの、できないもの
表現しやすいもの(定量的な進捗)
・マニュアル10本中7本作成 → 70%
・コーディングの進行状況:機能5つ中3つ実装 → 60%
こういったゴールが明確なタスクや作業は、パーセンテージで進捗が伝えやすいですよね。
表現しづらいもの(能力・スキルの習得)
・「プレゼンが上手くなる」って、何をもって100%?
・「思考力を鍛える」って、どこからどこまで?
・「リーダーシップを身につける」って、誰がどう判断?
スキルの成長は線形ではなく、数値に落とし込みづらいものです。
そもそも100%の状態が定義されていなければ、そこに対する“現在地”も測れないはず。
なぜパーセンテージで求めてしまうのか?
・進捗が“見える”形でほしい
・客観的に比較したい
・「感覚的な表現」を避けたい
これ自体は責められる意図ではなく、報告を分かりやすくしたいという心理なんだと思います。
でも、スキルにおいては数値化より「できるようになったことの言語化」が適している場面が多いのです。
代わりにこんな“言語化”の例はいかが?
ステータス記号 | 意味合い | コメント・印象 |
---|---|---|
✅ | できている・自信あり | 安定・達成感が伝わる |
⏳ | 着手途中・継続中 | 成長途中・努力中の印象 |
🔰 | 着手開始・学習開始 | 初心者感はあるが前向き |
🌱 | これから取り組む予定(未着手) | 成長の芽・やる気の兆し |
📌(代替案) | 課題認識済み・要対応 | 進捗と課題の中間的なニュアンス |
こうしたフェーズ的な表現なら、今できていること・今後の課題が一目で伝わります。
まとめ
スキルの習得には「数値で測れない成長」もあります。
他社でのこんな話を聞くと、評価者側も受け手側も、“表現方法の選び方”を少し見直すことで、コミュニケーションが柔らかくなるのでは?と感じました。
あなたは進捗をどう伝えていますか?
「何ができて、何ができていないか」を丁寧に言語化していく姿勢が、信頼と納得を生む鍵になるのかもしれません。
阿久梨絵でした!