こんにちは、阿久梨絵です。
家電量販店やパソコンショップで、こんな経験ありませんか?
「このモデル、店員さんが“ おすすめ ”って言ってたから買ったけど…なんか微妙?」
「本当に私に合ってたのかな…?」
実はその“おすすめ”、あなたのためではなく、売る側の都合であることも。
今回は、IT機器の「店員おすすめ」に潜む構造と、ユーザーが取るべき“賢い選び方”を解説します。
「おすすめ」には“売りたい理由”がある
店頭でよく見る「おすすめPOP」や「今月のイチオシ」。
その裏には、以下のような“売りたい理由”が隠れていることがあります。
・在庫処分:旧モデルや売れ残りを早く捌きたい
・利益率が高い:同じ価格帯でも、粗利が大きい商品を優先
・販売インセンティブ:メーカーからの販売報奨金がある
・販売ノルマ:店舗や個人に課された目標達成のため
つまり、“おすすめ”=“あなたに最適”とは限らないのです。
利益率の高い商品が“推されやすい”理由
たとえば、同じ価格帯のノートPCでも
・A社モデル:利益率5%
・B社モデル:利益率15%
となれば、店舗としてはB社モデルを売った方が利益が大きい。
そのため、B社モデルに「おすすめ」POPが付く/店員が積極的に勧めるという構図が生まれます。
これは販売戦略としては当然ですが、ユーザーにとっての最適解とは限らないのが難しいところです。
「おすすめ」が万人に当てはまらない理由
IT機器は、使う人の目的・スキル・環境によって“最適解”が大きく異なるジャンルです。
目的 | 最適な選び方 |
---|---|
動画編集 | 高性能CPU・大容量メモリ・GPU搭載 |
事務作業 | 軽量・バッテリー持ち・Office搭載 |
ゲーム | 高リフレッシュレート・グラボ重視 |
初心者 | サポート体制・セットアップのしやすさ |
→ 「おすすめ=誰にとって?」を常に問い直す視点が必要です。
賢く選ぶための“3つの視点”
1. 「自分の使い方」を明確にする
→ 何に使いたいのか? どんなソフトを動かすのか?を整理
2. 「スペックと価格」を冷静に比較する
→ 店頭POPよりも、型番で検索してレビューや価格推移をチェック
3. 「店員の説明」を“ヒント”として聞く
→ 「なぜそれをすすめるのか?」を質問してみる
→ 回答が曖昧なら、“売りたいだけ”の可能性あり
まとめ
視点 | 内容 |
---|---|
店員のおすすめ | 利益率・在庫・インセンティブが影響することも |
ユーザーの最適解 | 目的・スキル・予算によって異なる |
賢い選び方 | 自分軸+情報収集+冷静な比較 |
次に「 おすすめ ですよ〜」と声をかけられたとき、
「それは“誰にとって”のおすすめですか?」と、
一歩引いて考える視点を持ってみてください。
“おすすめ”に流されず、“納得して選ぶ”ことが、後悔しない買い物の第一歩です。
阿久梨絵でした!