こんにちは、阿久梨絵です!
「 進捗 が遅れている人がいる」というのは、表面的には“個人の問題”に見えがちですが、実はそこにチーム設計・マネジメント構造の綻びが隠れていることが多いもの。
この記事では、ありがちな一般論を超えて、本当に機能する対処アプローチを掘り下げて紹介します。
遅れているのは“人”ではなく“構造”かもしれない
よくある思考
「あの人、スキル足りないな」
「やる気がないのでは?」
もう一歩踏み込んだ視点
・チケットの粒度が本人の認知リソースを超えている
・レビュー体制が整っておらず、“詰まっても誰も気づかない”環境
・メンバー自身が自分の成果物に“ゴールの定義”を持てていない
進捗が遅れるのは、本人のアウトプット以前の設計ミスや、見えない心理的ブロッカーが原因のことが少なくありません。
対処戦略①:チケット設計とゴール定義の再点検
「このタスク、何をもって“完了”と言える?」が共有できていますか?
・“手順”より“成果物”で会話する設計に切り替える
→ ×「画面設計書を書く」 → ○「◯◯の業務フローがUI上で再現できる図」
・DoD(Definition of Done)を明文化して、不安定な判断基準を排除
→ チーム全員が“何が求められているか”を同じ目線で把握できるように
対処戦略②:“介入”ではなく“フィードフォワード”で支援する
よくあるダメ対応
・「これやっておいて」「わからなかったら言って」→【相談しづらい構造】を放置
有効なのは
・週1ではなく“1日15分の朝会+Slackで軽微な確認”のような“持続的な気づき”
・詰まりそうなタスクは事前に「詰まりポイント」も想定して分解しておく
→ 本人も「どこで助けを求めていいか」がクリアになる
対処戦略③:“成果で信頼する”体制に
・スキル不足で止まっているなら、「弱い人」に合わせるのではなく、本人の強みが活きるタスク構成をするのがマネジメントの仕事
・リーダーが“詰まりそうな人”のアウトプット起点でチーム戦略を組み替える柔軟性を持つ
→ 単なる教育やフォローではなく、チーム全体で設計と適応を繰り返す
まとめ
「誰かが遅れている」のではなく、
「チームの設計が、その人の可能性を活かしきれていない」と捉える視点こそが、
進捗 のボトルネックを“共通の課題”として昇華させる鍵になります。
タスク設計、支援導線、観察と設計の往復──
それができるチームは、成果だけでなく“働きやすさ”も育てていけるはずです。
阿久梨絵でした!