こんにちは、阿久梨絵です！【2025.2.12記事修正】
データ分析や集計作業を効率化するためには、条件に基づいてデータの最低値や最大値を抽出することがよくあります。 EXCEL 365には、この作業を簡単にするMINIFS関数とMAXIFS関数が登場しました。旧バージョンのEXCELでは手作業で行うしかなかったこの操作も、これらの関数を使えば一瞬で済みます。今回は、MINIFS関数とMAXIFS関数の使い方について詳しく解説します。
MINIFS関数・MAXIFS関数とは？
定義と基本的な使い方
MINIFS関数とMAXIFS関数は、指定した条件に合致するデータの中から最低値・最大値を抽出するための関数です。これにより、特定の条件を満たすデータを効率的に見つけ出すことができます。
引数の指定
以下のように設定します。
・抽出したい範囲：最小値または最大値を抽出する対象範囲。
・条件範囲1、条件1：条件を設定する範囲とその条件。
・条件範囲2、条件2：追加の条件がある場合の範囲と条件。
以下は、基本的な構文です。
=MINIFS(抽出したい範囲, 条件範囲1, 条件1, 条件範囲2, 条件2…)
=MAXIFS(抽出したい範囲, 条件範囲1, 条件1, 条件範囲2, 条件2…)
使用例
1. 表の作成
まず、表を作成し、抽出したい列（例：アクセス数）と条件の列（例：リリース日）を設けます。
2. MINIFS関数の使用
表の欄外に、以下のMINIFS関数を入力します。例えば、2023年以降で最小のアクセス数を求める場合。
=MINIFS(D4:D9, E4:E9, “>2022/12/31”)
ここで、D4:D9はアクセス数の範囲、E4:E9はリリース日の範囲、”>2022/12/31″は条件です。
3. MAXIFS関数の使用
同様に、表の欄外に以下のMAXIFS関数を入力します。例えば、2022年以前で最大のアクセス数を求める場合：
=MAXIFS(D4:D9, E4:E9, “<2023/1/1”)
ここでも、D4:D9はアクセス数の範囲、E4:E9はリリース日の範囲、”<2023/1/1″は条件です。
利点と注意点
利点
・効率的なデータ抽出：条件に合致するデータの最小値・最大値を簡単に抽出できます。
・複数条件の設定：条件を複数指定することで、より詳細なデータ抽出が可能です。
・自動化：手作業で行っていた操作が自動化され、ミスの減少と作業効率の向上が期待できます。
注意点
・空白行の取り扱い：空白行の追加指定は自動で行われないため、抽出前に設定していた行が上書きされることがあります。
・未抽出時の表示：抽出情報がない場合、「データなし」と表示することで、条件に合致しなかったことを明示することができます。
まとめ
EXCEL 365のMINIFS関数とMAXIFS関数を活用することで、データの抽出や分析が格段に楽になります。複数の条件を設定して詳細なデータ抽出が可能なため、データ分析やレポート作成の際に非常に便利です。ぜひ今回の説明を参考にして、効率的なデータ管理を実現してください。
阿久梨絵でした！
操作方法
EXCEL 365で、minifs、maxifsの関数が登場したので使ってみました。
条件に合致したデータの最低値、最大値の抽出ができます。
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関数は、以下の引数を設定します。
MINIFS（抽出したい範囲、条件範囲1、条件1、条件範囲2、条件2…)で指定します。
MAXIFSも同様の引数です。
サンプルリスト
使い方
1．表を作成します。表で抽出したい列（アクセス数）と条件の列（リリース日）を設けました。
2．表の欄外に、以下の関数を入力します。
例 2023年以降で最小のアクセス数を求めることとします。
=MINIFS(D4:D9,E4:E9,”>2022/12/31″)
3．表の欄外に、以下の関数を入力します。
例 2022年以前で最大のアクセス数を求めることとします。
=MAXIFS(D4:D9,E4:E9,”<2023/1/1″)
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旧バージョンでこの操作を行うには、フィルター機能を活用する必要がありました。条件は複数指定できるので、より詳細データの抽出ができそうです。
