こんにちは、阿久梨絵です!
iPhone は便利ですが、うっかり海外通話を発信してしまうと、思わぬ高額請求につながることがあります。
特に、国際プレフィックス(+や010)を含む番号を誤ってタップした場合、数千円単位の通話料が発生することも。
今回は、iPhoneで海外通話を“できなくする”ための設定方法と、UX設計としてのリスク回避術を構造的に整理します。
なぜ制限が必要なのか?
・海外通話は国内通話と料金体系がまったく異なる
・誤発信でも課金される → 数秒で数百円の請求も
・家族用・業務用端末では、意図しない発信がリスクになる
つまり、“使える”ことより“誤って使えない”ことのほうが重要な場面があるのです。
iPhoneで海外通話を制限する方法
1. 「ダイヤルアシスト」をオフにする
iPhoneは、国際電話をかける際に自動で国番号を補完する「ダイヤルアシスト」機能を持っています。
これをオフにすることで、国際番号の自動補完を防止できます。
設定手順
「設定」→「アプリ」→「電話」→「ダイヤルアシスト」をオフ

2. 特定の番号をブロックする
国際番号(+から始まる番号)を個別にブロックすることで、誤発信を防ぐことができます。
設定手順
「電話」アプリ → 「着信履歴」 → 対象番号の「i」アイコン → 「この発信者を着信拒否」
※ただし、発信制限ではなく着信拒否の設定なので、完全な防止にはなりません。
3. キャリアの国際通話制限サービスを利用する
多くの通信キャリア(ドコモ・au・ソフトバンクなど)では、国際通話を発信できないようにするオプションを提供しています。
| キャリア | サービス名 | 設定方法 |
|---|---|---|
| ドコモ | 国際通話発信停止 | My docomoまたは店舗で申込 |
| au | 海外通話制限 | My auまたはサポート窓口 |
| ソフトバンク | 国際電話発信停止 | My SoftBankから設定可能 |
これらのサービスを使えば、端末側ではなく回線側で発信をブロックできるため、より確実です。
4. サードパーティアプリで通話制限を設計する
「Truecaller」「Hiya」などの通話フィルタリングアプリを使えば、特定の国番号をブロックすることも可能です。
・国コード単位で制限可能
・発信・着信の両方にフィルタリングが効く
・業務用端末や子ども用端末に有効
ただし、アプリの精度や通信環境に依存するため、補助的な手段として使うのが理想です。
UX設計としての“通話制限”
| UX観点 | 設計意図 |
|---|---|
| 誤操作防止 | 国際番号の自動補完を防ぐ → ダイヤルアシストをオフ |
| コスト管理 | 高額通話の発生を防ぐ → キャリア側で制限 |
| 安心感 | 家族・業務用端末での誤発信を防ぐ → アプリや設定で制御 |
| 継続性 | 必要な通話は許可しつつ、不要な通話は遮断 → ホワイトリスト設計も可能 |
つまり、“使えない設計”がUXを守る場面もあるということです。
まとめ
・海外通話は、誤発信でも高額請求につながるリスクあり
・ダイヤルアシストのオフ、キャリア制限、アプリ活用で構造的に防止可能
・UX設計としては、「安心して使えない構造」を整えることが重要
弊社では、こうした“見えないリスク”を構造的に整理し、ユーザーの安心感を支えるUX設計を支援しています。
iPhone の通話も、単なる機能ではなく、“設計対象”として捉えることで、信頼感が生まれます。
阿久梨絵でした!
