こんにちは、阿久梨絵です！
Webサイトを運営していると、同じコンテンツが異なるURLで表示されることがあります。この状態が続くと、検索エンジンは「どのページを評価すればいいのか？」と混乱し、SEO評価が下がる可能性があります。そんな問題を解決するのが canonicalタグ です。
検索エンジン最適化（SEO）において、正規URLを指定することは必須。特に、ECサイトやブログなどで「類似ページが増えがち」な場合、canonicalタグの適切な設定が順位向上のカギを握ります。本記事では、canonicalタグの重要性、正しい設定方法、活用ケース、注意点について詳しく解説します。
※以下表記上 半角< は、全角＜ を使用しています。
1. canonicalタグとは？—検索エンジンに「正しいURL」を伝える
canonicalタグ は、検索エンジンに「このページの正規URLはこれです」と伝えるためのHTML要素です。これにより、重複コンテンツの問題を解消し、SEO評価を統一できます。
canonicalタグがSEOに与える影響
・重複コンテンツの解消 → 同じ内容のページが複数ある場合、検索エンジンが迷わないように正規のURLを指定。
・リンク評価の集約 → 外部サイトからのリンクを一本化し、SEO効果を最大化。
・クロールの効率化 → 検索エンジンが不要なページを巡回するのを防ぐことで、重要なページの評価が向上。
例えば、ECサイトでは「色違いの商品ページ」や「キャンペーンページ」などが乱立しがちですが、canonicalタグを正しく設定することで、検索順位を一本化して上げることが可能です。
2. canonicalタグの正しい設定方法
canonicalタグは、HTMLの `＜head>` 内に記述します。以下のように設定することで、検索エンジンに正規URLを伝えられます。
＜link rel=”canonical” href=”https://example.com/original-page/” />
WordPressでの設定
WordPressでは、SEOプラグインを使えば簡単にcanonicalタグを設定できます。
・Yoast SEO → 記事編集画面の「高度な設定」でcanonical URLを指定可能。
・All in One SEO Pack → 記事ごとに正規URLを入力できるオプションあり。
CMSを活用している場合、手作業でHTML編集するよりもプラグインを使ったほうがミスなく設定できます。
3. canonicalタグを設定すべきケース
以下のような場合にcanonicalタグを設定すると、SEO評価を適切に管理できます。
| ケース | 設定の目的 |
|---|---|
| URLにパラメータが付与される場合 | トラッキング用のパラメータを含むURLを正規化 |
| PCサイトとスマホサイトでURLが異なる場合 | モバイル版とデスクトップ版の評価を統一 |
| ECサイトで類似商品ページが複数ある場合 | 商品の色違いやサイズ違いのページを統一 |
| コンテンツシンジケーション（転載）を行う場合 | 他サイトに掲載された記事の正規URLを指定 |
特にECサイトやメディア運営の場合、URLが似通ったページが多数存在することがあります。その際、canonicalタグを適切に設定すれば「Googleにとってどのページがメインか」を伝えられるので、SEO対策の効果が飛躍的に上がります。
4. canonicalタグの設定ミスはSEOに悪影響を及ぼす
canonicalタグを適切に設定するために、以下の点に注意しましょう。
・間違ったURLを指定すると、SEO評価が分散 → 本来評価したいページとは違うURLを設定すると検索順位が低下することも。
・相対パスではなく絶対パスを使用 → `/page1` のような指定ではなく、`https://example.com/page1` を使うべき。
・1ページに複数のcanonicalタグを設定しない → 複数のタグがあると検索エンジンが混乱する。
・301リダイレクトとの併用に注意 → すでに301リダイレクトが設定されている場合、canonicalタグが競合する可能性あり。
特に、誤ったcanonicalタグの設定は逆効果になりやすいため、SEOツールなどを活用して正しく認識されているか確認することが重要です。
5. canonicalタグの設定を確認する方法
設定が正しく機能しているか確認するには、以下の方法を試してみましょう。
・Google Search Console → URL検査ツールでcanonicalタグの認識状況を確認。
・Screaming FrogやAhrefsなどのSEOツール → ページのHTMLを解析し、canonicalタグの設定をチェック。
・ブラウザの「検証」機能（F12キー）を使う → ページのソースコードを確認し、`＜link rel=”canonical”>` が正しく記述されているかチェック。
まとめ
canonicalタグ は、検索エンジンに「どのURLが正規か」を伝える重要なSEO要素です。特にECサイトやコンテンツサイトでは、正しく設定すれば検索順位の向上につながります。
しかし、設定ミスをすると逆効果になることもあるため、必ず正しいURLを記述し、Google Search Consoleなどでチェックすることが重要です。
阿久梨絵でした！
