なぜこんなに多い?遅い? 家電リモコン問題 にIoTが挑む

こんにちは、阿久梨絵です!
テレビ、エアコン、照明、レコーダー、扇風機…
家の中が“リモコンだらけ”になっていませんか?

しかもどれも反応が微妙に遅い。
ボタンを押したのに無反応 or 1テンポ遅れて作動する…あるあるです。

実はこれ、赤外線通信の構造的な問題と、“家電間の分断”が続いてきた背景に理由があります。

今回は、そんな“ 家電リモコン問題 ”の正体と、IoT時代にどう変わるのか?をわかりやすく解説します。

なぜ家電のリモコンは「遅い」「多い」のか?

赤外線(IR)方式の限界

家電リモコンの多くは今もなお赤外線(IR)を使用しています。

障害物に弱い(家具に隠れると届かない)
“向き”が重要(センサーに正確に向けないと反応しない)
通信は“片道”のみ(家電からの状態フィードバックがない)

つまり、「電源入ってるはずなのに消えてない!」という“操作ミスか不具合か判断できない状態”が生まれやすいんです。

メーカーごとの“囲い込み”と連携の壁

各家電に専用リモコン
操作体系やボタン配置がメーカー依存
“統合リモコン”は一部対応にとどまり、完全ではない

この構造が、結果的に「リモコンがどんどん増える&全部微妙に違う」というUXの迷子状態を招いています。

IoT家電で、リモコンはどう変わる?

ネットワーク接続による状態取得&双方向制御

Wi-FiやBluetoothで接続された家電なら

スマホや音声アシスタントから操作可能
家電の“今の状態”が確認できる(ON/OFF、温度など)
オートメーションや遠隔操作も簡単にできる

操作の“遅さ”が技術的に解消される

Bluetooth接続で即時反応
API連携やハブ機器で多機種制御を統合
操作ログや失敗時のフィードバックが得られる

「ちゃんと届いたかわからない」問題が根本から解消されつつあるのがIoT時代の特長です。

それでも“リモコンの時代”が終わらない理由

1. 高齢者や非デジタル層には物理ボタンの安心感がある
2. 赤外線はコストが非常に安く、設計が単純
3. 家電メーカー間の“横連携”がまだ限定的

つまり、UXとコストのはざまで進化が足踏み状態にあるのが現実です。

今できる“快適な家電操作”へのステップ

学習型リモコンで家中の赤外線機器を統合する
スマートリモコン(Nature Remoなど)でアプリ/音声操作を導入する
・新たに買うなら、スマホ対応・IoT対応を条件にする

“どのボタンがどれかわからない”からの卒業を意識した選び方が鍵です。

まとめ

リモコンが多い、反応が遅い――
それは単なる“便利さの不満”ではなく、

家電の孤立構造
フィードバックの不在
ユーザー行動と操作設計のギャップ

…といった、本質的なUX課題が滲み出た問題かもしれません。

IoTや統合型UIが進化すれば、
家の中の“すべてをひとつの操作体験”としてデザインする時代は、もうすぐそこです。
阿久梨絵でした!

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