e-Gov でもまた別の手続き?年金関連の“分かりにくさ”を考察してみた

こんにちは、阿久梨絵です!
ログインID探しで時間がかかるし、パスワードは毎回リセットだし。
年に1回しか使わないのに、画面は毎度違うし──もう“初見殺し”って言いたくなる行政のオンライン手続き

年金関連の申請をしようと思ったら、今度は e-Gov の画面。
あれ?また違うID?また別のシステム?」と、思わずため息が出てしまう…。

便利になったはずが、画面を切り替えるたびに別世界。これって統一できるんじゃないの???
今度は年金関連の手続きで e-Gov が登場。
また別のシステム?」「また別のログイン?」と、思わずため息が出る。

でもこれ、私たちが悪いわけじゃない。
むしろ、行政手続きの“分かりにくさ”が構造的に存在しているのです

e-Govでできる年金関連の手続きとは?

e-Govは、デジタル庁が運営する行政手続きのポータルサイト
年金関連では、以下のような申請が可能です。

被保険者資格取得・喪失届
被扶養者異動届
報酬月額変更届
育児休業・産前産後休業の申出
賞与支払届 など

つまり、企業や事業主が社会保険関連の手続きをオンラインで行えるようになっています。

でも、なぜまた別のシステムなのか?

1. 年金機構とe-Govは別組織

日本年金機構は厚労省の外郭団体
e-Govはデジタル庁が運営する“共通ポータル”
→ つまり、年金機構の手続きを“e-Gov経由で申請できる”だけで、システム自体は別物。

2. GビズIDや電子証明書が必要

・e-Govで申請するには、GビズIDや電子証明書の取得・設定が必要
・これがまた一手間で、「簡単にオンラインでできる」とは言い難いのが現状

3. ねんきんネットとは別世界

個人向けの「ねんきんネット」と、事業主向けの「e-Gov電子申請」は完全に別のサービス。
同じ“年金”なのに、入り口も操作感もバラバラ

「ねんきんネット」と「e-Gov」の違い

項目ねんきんネットe-Gov
対象者個人(年金加入者・受給者)法人・事業主・個人(行政手続き全般)
主な機能年金記録の確認、見込み額の試算行政手続きの電子申請、法令検索など
ログイン方法基礎年金番号+パスワードGビズID、電子証明書など
運営主体日本年金機構デジタル庁
年金関連の申請閲覧中心(申請不可)事業主向けの申請が可能

利用者のリアルな声

・「e-Govの画面、どこから何をすればいいのか分からない
・「CSVファイル?電子証明書?もう紙で出した方が早い…
・「ねんきんネットとe-Gov、どっちで何ができるのか混乱する

こうした声は、“デジタル化”が進んでいるはずの今でも根強く存在しています。

まとめ

e-Gov は本来、行政手続きを一元化するためのポータル
でも現実には、各省庁・各機関の“縦割り”がそのまま反映されているため、
ユーザーにとっては「また別の手続き」「また別のID」と感じてしまうのです

 「デジタル化=便利」ではなく、「使いやすさ=設計の思想」。

そのギャップを埋めるには、ユーザーの声と体験をもっと反映した仕組みづくりが必要なのではないでしょうか

「年に1回」だからこそ、つまずかない設計が欲しい
そんな声の代弁になればうれしいです。
阿久梨絵でした!

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