電子体重計の 基礎代謝量測定 —仕組みと活用方法

こんにちは、阿久梨絵です!
基礎代謝量(BMR:Basal Metabolic Rate)とは、何もしていなくても消費されるエネルギー量のことです。
これは、呼吸・心臓の動き・体温維持などの生命活動に必要なカロリーを指し、
1日の総消費カロリーの約60~70%を占めるとされています。

電子体重計(体組成計)では、 基礎代謝量測定 機能が搭載されており、
健康管理やダイエットの指標として活用できます。

基礎代謝量の測定方法

1. 生体インピーダンス法(BIA法)

現在の電子体重計のほとんどは、生体インピーダンス法(Bioelectrical Impedance Analysis:BIA)を採用しています。
この方法では、体に微弱な電流を流し、その際の電気抵抗(インピーダンス)を測定することで、筋肉量や体脂肪率を推定し、それをもとに基礎代謝量を計算します。

筋肉量が多いほど基礎代謝量は高くなる → 筋肉はエネルギーを多く消費する
脂肪量が多いと基礎代謝量は低くなる → 脂肪はエネルギー消費が少ない

この性質を利用し、電気の流れやすさを測定することで、基礎代謝量を推定する仕組みです。

2. 基礎代謝量の計算式

電子体重計では、測定した筋肉量・体脂肪率・年齢・性別などのデータをもとに基礎代謝量を算出します。
一般的な計算式は以下のようになります。

ハリス・ベネディクト方程式(一般的な計算式)

男性:66.5 + (13.75 × 体重kg) + (5.003 × 身長cm) – (6.755 × 年齢)
女性:655.1 + (9.563 × 体重kg) + (1.850 × 身長cm) – (4.676 × 年齢)

この数値をもとに、1日に必要な最低限のカロリーが算出されます。

基礎代謝量測定の注意点

測定時間を統一する → 朝・夜で数値が変わるため、毎日同じ時間に測定する
食後・運動後は避ける → 水分量の変化で誤差が出る可能性がある
筋肉量を増やすと基礎代謝量が上がる → 運動習慣が影響する

特に、筋肉量が増えると基礎代謝量が上がるため、運動習慣が重要です。
ダイエットや健康管理では、基礎代謝量を意識しながら食事や運動を調整することがポイントになります。

まとめ

電子体重計の 基礎代謝量測定 は、生体インピーダンス法(BIA法)を利用し、筋肉量や体脂肪率をもとに推定する仕組みです。
ただし、測定条件によって数値が変動するため、正確な測定には注意が必要です。

・「電気抵抗を測定し、筋肉量をもとに基礎代謝量を推定する」 → 生体インピーダンス法(BIA法)
・「測定時間や条件を統一することで、より正確な数値が得られる
・「筋肉量を増やすことで、基礎代謝量を高めることができる

これらのポイントを意識することで、より正確な基礎代謝量を測定し、健康管理に役立てることができます!
阿久梨絵でした!

Verified by MonsterInsights