こんにちは、阿久梨絵です!
EXCEL で条件式やロジックを構築する際に欠かせない論理値の「TRUE」と「FALSE」。その中でも、TRUE()関数は特定の条件を満たす場合に活用される便利なツールです。また、FALSE()関数と併用することで、より正確なロジックを組み立てることができます。本記事では、TRUE()関数の仕組みや活用シーン、そしてFALSE()関数との違いを詳しく解説します。
TRUE()関数とは?
1. 基本的な定義
・TRUE()は、EXCELで「真(True)」を表すための定義済み関数です。
・計算式や条件式で使用され、常に「TRUE」という論理値を返します。
2. 構文
・TRUE()関数は引数を必要とせず、簡単に使用できます。
=TRUE()
3. TRUE()の返す値
・この関数は、常に「TRUE」を返します。数式内では「1」として計算される場合もあります。
FALSE()関数とは?
1. 基本的な定義
・FALSE()は、TRUE()と対になる関数で、EXCELで「偽(False)」を表します。
・常に「FALSE」という論理値を返します。
2. 構文
・FALSE()関数も引数なしで簡単に使用できます。
=FALSE()
3. FALSE()の返す値
・常に「FALSE」を返します。数式内では「0」として扱われます。
TRUE()とFALSE()の違いを比較
項目 | TRUE() | FALSE() |
---|---|---|
返す値 | 常に「真(TRUE)」 | 常に「偽(FALSE)」 |
計算値 | 数式内では「1」として扱われる | 数式内では「0」として扱われる |
主な用途 | 条件が成立している場合に使用 | 条件が成立していない場合に使用 |
構文のシンプルさ | 引数不要 | 引数不要 |
TRUE()の活用シーン
1. 条件式の判定
・条件が満たされているかを確認する場面で活用されます。
例
=IF(A1=10, TRUE(), FALSE())
セルA1が10の場合にTRUE、それ以外の場合にFALSEを返します。
2. 論理演算の補助
・論理演算(AND, OR)でTRUE()を使い、条件を追加することができます。
例
=AND(A1>5, B1<10, TRUE())
すべての条件が成立している場合、TRUEを返します。
3. 自動フラグ設定
一部のセルが特定の状態を満たしているかをマーカーとして利用できます。
例
データチェックで、TRUEを使って条件付き書式を設定し、対象セルをハイライト。
FALSE()の活用シーン
1. エラー検出
・条件が満たされない場合を特定するために使用。
例
=IF(A1>100, TRUE(), FALSE())
A1が100以下の場合、FALSEを返します。
2. 標準値の設定
・未処理のセルにFALSE()を挿入し、後で確認しやすくする。
例
初期値としてすべてのセルにFALSEを設定し、条件が満たされた時点でTRUEに変更。
注意点
1. 直接入力との違い
・TRUE()やFALSE()の結果は、「TRUE」や「FALSE」と直接入力した場合と同じですが、関数を使用することで数式内の構造が明確になります。
2. 計算値の利用
・TRUE()は「1」、FALSE()は「0」として計算されるため、数式内での数値演算に影響する場合があります。
まとめ
EXCEL のTRUE()とFALSE()関数は、そのシンプルさから見落とされがちですが、条件式やロジックの構築に欠かせないツールです。TRUE()は条件が満たされている場面で、FALSE()は満たされない場面で役立ちます。それぞれをうまく活用し、より効率的なEXCEL作業を実現してみましょう!
阿久梨絵でした!