こんにちは、阿久梨絵です。
住所データを効率よく整理することは、さまざまなビジネスシーンや日常生活で非常に重要です。特に、大量のデータを扱う場合、 EXCEL を使って自動的に住所を分割できると非常に便利ですよね。そこで今回は、 EXCEL の関数を使って住所を都道府県、市町村、町名、番地に分割する方法を詳しくご紹介します。
EXCEL は、多くのビジネスパーソンや学生、研究者にとって欠かせないツールですが、その強力な機能の一つがデータの整理と分析です。住所を適切に分割することで、後のデータ分析や処理が格段にスムーズになります。これから紹介する方法は、一見複雑に見えるかもしれませんが、順を追って説明するので心配いりません。一緒にやってみましょう!
EXCEL で住所を都道府県、市町村、町名、番地に分ける方法 (2020/7/13)の改版記事になります。
基本の分割方法
住所録から EXCEL 関数を使って、住所を都道府県、市町村、町名、番地に分割する手順を紹介します。以下のサンプルでは、左側の住所を右側の各項目に分割するイメージです。
サンプルデータと分割手順
都道府県:
=IF(MID(B6:B6,4,1)=”県”,LEFT(B6:B6,4),LEFT(B6:B6,3))
市町村:
=MID(B6,LEN(D6)+1,IFERROR(FIND(“市”,B6),IFERROR(FIND(“区”,B6),IFERROR(FIND(“町”,B6),IFERROR(FIND(“村”,B6),0))))-LEN(D6))
町名:
=MID(B6,LEN(D6&E6)+1,MIN(FIND({0,1,2,3,4,5,6,7,8,9},ASC(B6)&1234567890))-LEN(D6&E6)-1)
番地:
=MID(B6,LEN(D6&E6&F6)+1,LEN(B6))
注意点
市区町村名に「市」、「区」、「町」、「村」が使用されているとき:正しい分割ができない場合があります。
政令指定都市の場合:「〇〇県△△市■■区」のような場合、町名に「■■区」が含まれます。
利用時のアドバイス
分割したデータを使用する際は、別のシートに「値」をコピーして使うことをお勧めします。これは、元の関数が変更されないようにするためです。
住所の番地など、入力者によって表記ゆれが生じることがあります(例:「一丁目」、「1丁目」、「1-」など)。この場合、 EXCEL の置換機能を使って表記を統一することが有効です。ただし、特定の地域では「丁目」が正式名称であることもあるため、注意が必要です。
関数の引数の説明
MID: 指定した位置から指定した文字数を抽出します。
MID(文字列, 開始位置, 文字数)
LEFT: 文字列の左から指定した文字数を抽出します。
LEFT(文字列, 文字数)
LEN: 文字列の長さを返します。
LEN(文字列)
EXCEL で文字列を結合する方法
&を使ってセルを結合します。
=B5&C5&D5&E5
テキストエディタを活用する方法
上記の方法以外で行いたい場合、テキストエディタを使うことで住所を都道府県、市町村に分割して EXCEL で管理する方法もあります。
関連記事:住所を都道府県、市町村に分ける EXCEL とテキストエディタの使い方
まとめ
EXCEL の強力な関数を活用することで、住所データを効率的に整理し、後のデータ処理や統計分析、住所録管理などのさまざまな目的に応じた管理がしやすくなります。これからも皆さんの日常が少しでも便利になるような情報をお届けしていきます。引き続き、よろしくお願いいたします!
阿久梨絵でした。