こんにちは、阿久梨絵です!【2025.6.9記事修正】
Thunderbird のセキュリティ設定を変更する際、「STARTTLS」と「SSL/TLS」のどちらを選ぶべきか迷うことがあります。特に、「接続の保護」なし の設定は危険なため、適切な暗号化方式を選ぶことが重要です。本記事では、それぞれの違いと最適な設定について解説します。
STARTTLSとは?
STARTTLSは、既存のメールトラフィックを暗号化するためのプロトコルです。メールサーバー間で通信を行う際に、通常のメールトラフィックを暗号化するために使用されます。
特徴
・通常の通信を暗号化するためのプロトコル
・メールの送受信中に暗号化を開始
・既存のポートを使用できるため、設定が簡単
メリット
・専用ポートを必要とせず、既存の通信を暗号化できる
・ファイアウォールにブロックされにくい
・互換性が高く、多くのメールサーバーで利用可能
デメリット
・暗号化が開始される前の通信は保護されない
・STARTTLSに対応していないサーバーでは暗号化されない
SSL/TLSとは?
SSL/TLSは、より広範なセキュリティプロトコルで、ウェブサイトやメールサーバーなど、さまざまな通信に使用されます。SSL(Secure Sockets Layer)とTLS(Transport Layer Security)は、データの暗号化、認証、データの完全性を確保するために使用されます。
特徴
・初期接続から暗号化された通信を提供
・より強固なセキュリティを確保
・現在はTLSが主に使用され、SSLは非推奨
メリット
・通信の最初から暗号化されるため、安全性が高い
・データの完全性を保証し、改ざんを防止
・なりすまし防止のための認証機能を提供
デメリット
・専用のポートが必要(IMAPなら993、SMTPなら465)
・一部の古いメールサーバーでは対応していない場合がある
どちらを選ぶべき?
セキュリティ面を強化したい場合は、TLSを採用するのが最適 です。TLSは、通信の最初から暗号化されるため、より安全なメール送受信が可能になります。
おすすめの設定
・セキュリティを最優先する場合 → SSL/TLS
・互換性を重視する場合 → STARTTLS
・「接続の保護なし」は避ける → 必ず暗号化を設定する
まとめ
Thunderbird のメール設定では、「接続の保護なし」は危険 なので、STARTTLSまたはSSL/TLSを選択することが必須 です。より強固なセキュリティを確保するなら、TLSを採用するのがベスト です。
メールの安全性を確保し、安心して通信できる環境を整えましょう!
阿久梨絵でした!