EXCEL のフラッシュフィル機能は、手入力作業を劇的に効率化してくれる素晴らしいツールです。今回は、この機能を使って住所録を整理してみました。しかし、実際に使ってみた結果は少し意外なものでした。
サンプルデータ
住所を分割するような機能と言うことで簡単な住所録を作りました。
文字数が複数あるようなものとして選定しています。
準備
フラッシュフィル機能が使えるのか確認します。
・EXCEL 2013以降でサポートしているので、使用可能バージョンであること
・EXCEL の「オプションの設定」-「詳細設定」で「フラッシュフィルを自動的に行う」が使用可能(チェックがオン)になっていることを確認します。
調査内容
1.都道府県の列で、手入力で「神奈川県」を入力します。この入力(設定)を基準にするようです。
手入力でないと、フラッシュフィル機能はスルーされてしましました。
2.次の行でctrl+eを押します。メニューからの起動も可能です。
3.次行以降に値が設定されます。東京都の住所以降、NGです。
4.東京都以降の行をすべて削除して、再度「東京都」を入力して次の行でctrl+eを押します。
3文字の都道府県名でもセットできました。
5.市町村の列で「横浜市」を入力して、次の行でctrl+eを押します。
6.東京都の住所以降、NGです。
7.東京都以降の行をすべて削除して、再度「中央区」を入力してctrl+eを押します。
3文字の都道府県名でも市町村がセットできました。
なんどかやり直していると、いままでOKだった行がおかしなことに。。。
うまくいきません。先頭4文字とそれ以降で分割するような対応になっているようです。
「都道府県」という概念は、まったく認識していない機能です。
8.これをうまく使うには、「都道府県」のあとに半角空白をセットするしかありません。
9.この方法で行うと、「都道府県」「市町村」がきれいに分割できます。
しかし、、、テキストエディタで「都道府県」と「市町村」の間に半角スペースをセットしたのをタブに変えてEXCEL にコピペするだけでセルの分割はできてしまいます。
使ってみての個人的な感想
使い方として、半角空白というお約束の法則が存在していると容易にできるかと言えます。
例えば、氏名の苗字、名前を分割するときに、明確な区切りがあれば使えそうです。。。
お約束の法則を EXCEL が理解して、「先頭4文字とそれ以降」とか「半角空白の前後で分ける」という判断材料が必要と言えるので、使いこなすには使い方とデータの整備が必要です。