「 重複しています。 正規ページが選ばれていません」──そのまま放置すると…

こんにちは、阿久梨絵です!
Google Search Console(以下GSC)を使っていると、「 重複しています。 ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」という除外ステータスに出会うことがあります。

これは、Googleが複数の類似ページを検出したものの、あなた(ユーザー)が正規ページを指定していないため、どれをインデックスすべきか判断できていないという状態です。

この記事では、このステータスの意味、よくある原因、そして必要な対処法についてわかりやすく解説します。

正規ページ(canonical)とは?

正規ページとは、検索エンジンに「このページが重複コンテンツの中で代表です」と伝えるページのこと。HTMLの<link rel=”canonical”>タグを使って指定します。

以下、表記上 半角<は、全角<としています。
<link rel=”canonical” href=”https://example.com/original-page”>

このタグがない場合、Googleは自動的に正規ページを選ぼうとしますが、意図と異なるページが選ばれる可能性があります。

このステータスの意味

重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」は、以下のような状況を示します。

Googleが複数の類似ページ(重複コンテンツ)を検出
しかし、canonicalタグなどで正規ページが指定されていない
結果として、Googleがインデックス対象を決めかねている、または除外している

つまり、検索結果に表示されない可能性があるということです。

よくある原因

原因詳細
canonicalタグの未設定HTMLに正規ページ指定がない
URLパラメータの違い同じ内容でもURLに?id=123などの違いがある
印刷用ページやAMPページ本体ページとほぼ同じ内容で、正規化されていない
CMSの自動生成WordPressなどが類似ページを多数生成しているが、正規化されていない
サイトマップや内部リンクの矛盾Googleがどれを正規とすべきか迷っている

対処方法

1. GSCで除外されたURLを確認

・「インデックス」→「ページ」→「重複しています…」をクリックすると、対象URLが一覧表示されます。

2. canonicalタグを設定する

重複コンテンツがある場合は、代表となるページに統一するようcanonicalタグを記述しましょう。

以下、表記上 半角<は、全角<としています。
<link rel=”canonical” href=”https://example.com/preferred-page”>

3. サイトマップと内部リンクを整合させる

・正規ページとして指定したURLが、サイトマップや内部リンクでも優先されているか確認します。

4. URL構造を整理する

パラメータ付きURLや類似ページが多すぎる場合は、URL設計を見直し、1つのURLに統一するようにします。

5. GSCで「URL検査」→「インデックス登録をリクエスト」

canonicalタグを設定したら、GSCでインデックス登録をリクエストして、Googleに再評価を促します

まとめ

「 重複しています。 」は、Googleがあなたのページを“代表ではない”と判断した結果です。
canonicalタグを設定していても、他のシグナルが強ければ、Googleは別のページを選びます。
つまり、“選ばれる側”にならないためには、構造と意図を一致させる必要がある。
Web設計とは、検索エンジンとの対話──その第一歩が、正規ページの明示と整合です。
阿久梨絵でした!

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