こんにちは、阿久梨絵です!
Ctrl+C、Ctrl+V、Ctrl+Z──どれも便利な Windows のショートカット。でも、ふと気づく。全部左手で押す前提じゃないか?
右手だけで操作しようとすると、途端に不便になる。マウスを握っている右手では、ほとんどのショートカットが届かない。キーボード設計は、なぜここまで左手偏重なのか?
左手に集まりすぎた“操作の核”
・Ctrl、Shift、Tab、Esc──すべて左側に配置
・多くのショートカットが「Ctrl+左側のキー」で構成されている
・右手側のキー(I、O、P、Lなど)はショートカットに使われにくい
これは偶然ではない。設計思想として「左手=操作、右手=入力」が前提になっているのだ。
右手操作が“想定外”になる瞬間
・右手でマウスを操作中、左手でショートカットを押す必要がある
・片手で作業したい場面(立ち作業、片手がふさがっている時)では、操作が極端に制限される
・ノートPCやタブレットでは、右手だけで完結する操作が求められることもある
「右手だけで完結できない設計」は、現代の多様なワークスタイルに合っていない。
実験:右手だけで操作できるショートカットはどれだけあるか?
試しに「右Ctrl+右側のキー」で使えるショートカットを探してみると、驚くほど少ない。
・右Ctrl+P → 印刷(OK)
・右Ctrl+L → ほぼ未使用
・右Ctrl+O → 開く(OK)
・右Ctrl+I → イタリック(アプリによる)
右Ctrlは存在するのに、使われていない。これは設計者が「右手操作」を想定していない証拠では?
設計思想への問い:なぜ“左手偏重”は放置されてきたのか?
・歴史的に、キーボードは「両手で使うもの」として設計されてきた
・マウス登場以降も、左手操作が前提のままショートカットが増殖
・「右手だけで操作したい」というニーズが、設計者に届いていない
UX設計において、“片手操作”はもっと重視されるべきでは?
提案:右手操作に最適化されたショートカット設計
・右Ctrl+右側キーに意味を持たせる
・マウス操作中でも右手で完結できるショートカット群の設計
・「右手だけで操作できるモード」の導入(例:片手モード、マウス連携ショートカット)
まとめ
キーボード設計は、長年の慣習に縛られている。でも、今のユーザーはもっと自由で多様だ。
右手だけで操作したい人もいる。マウスを握ったまま、ショートカットを使いたい人もいる。その違和感を放置しないことが、次世代UXの第一歩になる。
阿久梨絵でした!
