こんにちは、阿久梨絵です。
iPhone でブログを書いていて、「ちゃんと改行したのに、段落になってない…」と感じたこと、ありませんか?
文章が詰まって見える。
改行したはずなのに、表示では一続きになっている。
その違和感は、“改行と段落の構造が違う”ことから生まれています。
今回は、iPhoneでブログを書くときに起こりがちな「改行と段落のすれ違い」を、技術と感情の両面から整理してみます。
以下表記上、半角<は、全角<で表示しています。
改行と段落──同じようで違うもの
改行(Line Break)とは?
・「文章の途中で行を変える」操作
・iPhoneでは、Returnキーを1回押すことで改行になる
・HTMLでは、<br>タグとして扱われる
改行は“文章の呼吸”。でも、それだけでは“段落”にはならない。
段落(Paragraph)とは?
・「文章のまとまりを分ける」構造
・iPhoneでは、Returnキーを2回押す(空行を入れる)ことで段落っぽく見える
・HTMLでは、<p>タグとして扱われる
段落は“意味の区切り”。改行とは役割が違う。
なぜ違和感が生まれるのか?
1. iPhoneの入力は“見た目”だけで構造が決まらない
・改行しても、WordPress側では段落として認識されないことがある
・特にビジュアルエディタでは、改行が詰まって表示される
“書いた通りに見えない”ことが、UXの不安につながる。
2. 改行コードの違い(CRLF vs LF)
・iPhoneはOS依存でCRLF(キャリッジリターン+ラインフィード)を使うことがある
・WordPressやWebはLF(ラインフィード)を前提にしている
→ 結果、改行が無視される/段落にならないことがある
“改行したはず”が、技術的には“改行してない”ことになる。
3. テーマやCSSが“段落の余白”を消している
・WordPressのテーマによっては、<p>タグの余白がCSSでゼロにされている
・改行しても、段落のように見えない
“構造はあるのに、見えない”というUXのすれ違い。
安心して書くためのヒント
1. 段落を明示するには「空行」を入れる
・iPhoneでReturnキーを2回押すことで、WordPressが段落として認識しやすくなる
・特にテキストモードで貼り付けると、構造が保たれやすい
2. 投稿前に「PCで表示確認」する
・iPhoneだけで完結させず、PCや他のブラウザで表示を確認
・段落の余白・改行の反映をチェックする
3. テーマのCSSを見直す
・p { margin-bottom: 1em; }など、段落の余白を明示するCSSがあるか確認
・必要なら、段落の見え方を調整する
“見え方”は、安心の設計。構造と感情の両方に寄り添うことが大切。
まとめ
iPhone でブログを書くとき、
「ちゃんと改行したのに、詰まって見える」──その違和感は、
改行と段落の構造が違うことから生まれています。
それは、技術の問題であり、
「読者にちゃんと伝えたい」という書き手の感情の問題でもあります。
だからこそ、段落を意識して書くことは、
文章の意味を整えるだけでなく、読者の安心を設計すること。
iPhoneで書くからこそ、
“見えない構造”に気づいて、
“見える安心”を届けていきましょう。
阿久梨絵でした!
