こんにちは、阿久梨絵です!
業務効率化やクラウド化の流れの中で、「 Excel からGoogleスプレッドシートに移行しても、関数はちゃんと動くの?」という疑問は多くの方が抱えるものです。この記事では、よく使われる関数の互換性を中心に、移行時に注意すべきポイントを整理しました。
互換性が高い代表的な関数
以下の関数は、Excel365とGoogleスプレッドシートの両方で問題なく使えます。
| 関数名 | 互換性 | 備考 |
|---|---|---|
SUM | ◎ | 合計を求める基本関数 |
AVERAGE | ◎ | 平均値を算出 |
IF | ◎ | 条件分岐 |
VLOOKUP | ◎ | 縦方向の検索 |
COUNTIF | ◎ | 条件付きカウント |
LEFT, MID, RIGHT | ◎ | 文字列の抽出 |
FIND, TEXT, TODAY | ◎ | 日付・文字列処理に便利 |
これらは日常業務で頻繁に使われるため、移行時のストレスは少ないでしょう。
注意が必要な関数
一部の関数は、同じ名前でも挙動が異なるため注意が必要です。
| 関数名 | Excel365の仕様 | Googleスプレッドシートの仕様 | 備考 |
|---|---|---|---|
CONCAT | 引数を複数指定可能 | 引数は2つまで | CONCATENATEで代替可能 |
FORMULATEXT | セルの数式を文字列で取得 | 同様に使用可能 | 互換性あり |
特にCONCATは、Excelでは複数の文字列を結合できますが、スプレッドシートでは2つまでしか指定できません。この違いは、エラーの原因になりやすいため、移行前に確認しておくと安心です。
Googleスプレッドシート独自の関数
Googleスプレッドシートには、Web連携に強い独自関数もあります。
| 関数名 | 機能概要 |
|---|---|
IMPORTHTML | Webページの表やリストをインポート |
IMPORTXML | XMLやRSSなどの構造化データを取得 |
ENCODEURL | URLエンコード |
GOOGLEFINANCE | 株価や為替などのリアルタイムデータ取得 |
これらはExcelにはない機能で、クラウド時代の業務にフィットします。特にマーケティングやデータ収集業務では重宝されるでしょう。
互換性の落とし穴:グラフ・条件付き書式・チェックボックス
関数以外にも、以下の点で互換性に差があります。
・グラフ:基本的な棒グラフ・折れ線グラフは互換性あり。ただし複合グラフの軸設定は崩れることがある。
・条件付き書式:重複値の強調など、一部の書式ルールはスプレッドシートで再設定が必要。
・チェックボックス:ExcelのActiveX形式は非対応。スプレッドシートでは別途挿入が必要。
まとめ
Excel 365とGoogleスプレッドシートは、関数の互換性において高い親和性があります。ただし、一部の関数や機能には仕様の違いがあるため、移行前のチェックが重要です。
ブランドや業務の信頼性を損なわないためにも、移行は「丁寧に、段階的に」がベスト。
阿久梨絵でした!
