レシート は“紙の証明”ではなく“行動の証明”──セルフレジに潜むUXの盲点

こんにちは、阿久梨絵です!
「 レシート を忘れた」と言われるけれど、実際には“受け取る動線がなかった”だけかもしれない
セルフレジの普及により、レシートの受け取り行動が曖昧になり、万引きと誤認されるリスクが静かに増えている。

この記事では、レシート受け取りのUX設計と万引き防止の関係性を掘り下げます。

レシートは“紙の証明”ではなく“行動の証明”

レシートは「支払い完了」の証明
でも、セルフレジでは誰も確認してくれない
・つまり、レシートを持っていない=未会計と見なされる可能性がある

実際に、レシートを持たずに商品を持ち出すと万引きと誤認されるケースがある

なぜ“受け取らない”のか?

要因内容
レシート出口が目立たない視線が商品や袋詰めに向いていて、気づかない
音声・光の通知が弱い「レシートをお取りください」の誘導が曖昧
デジタルレシートの普及紙のレシートが不要と感じるユーザーが増加
UX設計の分断支払い完了後の動線が“レシート”に向いていない

これは「忘れた」のではなく、「受け取る設計がなかった」状態

万引き防止とレシートの関係

店舗側は「レシート=会計済み」の証拠として扱う
特にセルフレジでは、レシートが唯一の“完了フラグ”
ユニクロなどでは、RFIDタグとレシート連動で警報システムを構築

レシートを持っていないと、出口ゲートが開かない設計も存在する

X設計でできること

改善案内容
レシート出口の視認性向上光・音・位置の工夫で「受け取る動線」を明確に
レシートを“出口解除キー”にする会計完了の物理的証明として活用
デジタルレシートと連携スマホ提示で“会計済み”を証明できる設計
店員の声かけ「レシート出てますよ」の一言が抑止力になる

まとめ

レシート を忘れたのではない
それは、受け取る設計がなかっただけ
セルフレジの便利さの裏には、“完了”をどう定義するかというUXの課題が潜んでいる。

弊社では、こうした“紙1枚に宿る設計思想”にも光を当てながら、安心感のある買い物体験の再設計を探っていきます。
阿久梨絵でした!

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