こんにちは、阿久梨絵です!
「つづく?つずく?」「ことばづかい?ことばずかい?」──
発音は同じなのに、なぜ表記が違うのか。
この違和感、気になったことはありませんか?
今回は、「 ず 」と「づ」の使い分けに潜む“深すぎる話”を、
仮名遣いのルール、歴史的背景、そしてUX的納得感の視点からひも解いていきます。
結論:「ず」と「づ」は“音は同じ、でも使い分ける”
| 仮名 | 現代の発音 | 使い方 |
|---|---|---|
| ず | zu | 原則として使う濁音仮名 |
| づ | zu(同じ音) | 特定の例外でのみ使う(つづく、ことばづかい など) |
現代日本語では「ず」「づ」はほぼ同じ発音ですが、使い分けルールが存在します
現代仮名遣いのルール(昭和61年・内閣告示)
| 用例 | 表記 | 説明 |
|---|---|---|
| 同音の連呼 | つづく、ちぢむ | 「づ」「ぢ」を使う例外 |
| 二語の連合 | ことばづかい、はなぢ | 同じく「づ」「ぢ」を使う例外 |
| それ以外 | ずっと、まずい、地図 | 原則「ず」「じ」を使う(濁音の音読み) |
つまり、「づ」は例外的な場面でのみ使う特別な仮名なのです
昔は違った!「四つ仮名」と呼ばれる発音区別
| 仮名 | 平安時代の発音 | 現代の発音 |
|---|---|---|
| じ(ji) | [ʑi] | ji(じ) |
| ぢ(di) | [dʑi] | ji(じ) |
| ず(zu) | [zɯ] | zu(ず) |
| づ(du) | [dɯ] | zu(ず) |
昔は「ず」と「づ」、「じ」と「ぢ」は明確に違う音だった
英語の「R」「L」のように、音の違いが意味の違いに直結していた
UX的視点:違和感は“納得感の入口”
・「音が同じなのに、なぜ表記が違うの?」という疑問は、UX的には“違和感”の典型例
・でもその違和感を言語化することで、安心感と納得感が生まれる
まとめ
・「づ」は例外的な場面でのみ使う特別な仮名
・昔は「ず」と「づ」に明確な音の違いがあった
・現代では発音は同じでも、使い分けルールが残っている
・違和感を言語化することで、納得感のあるUXが生まれる
「ず?づ?」という小さな違和感は、実は日本語の歴史や構造に触れる入り口でした。
音は同じでも、使い分けには理由がある──その背景を知ることで、言葉への理解が深まり、納得感が生まれます。
UXでも言語でも、「なぜ?」を丁寧にひも解くことが、信頼と安心につながる。
そんな視点を、これからも発信していきたいと思います。
それではまた、次の違和感でお会いしましょう。
阿久梨絵でした!
