なぜ6桁? Apple が選んだ“ちょうどいい”セキュリティ設計

こんにちは、阿久梨絵です!
Apple IDのログイン時に表示される「6桁の確認コード」
見慣れた数字ですが、ふと疑問に思いませんか?

なぜ6桁なの?
4桁じゃダメなの?
8桁の方が安全じゃない?

今回は、Appleがこの“6桁”に込めたセキュリティ設計の理由を、やさしく紐解いていきます。

そもそも2段階認証って?

Appleの2段階認証(2ファクタ認証)は、パスワードに加えて「本人しか受け取れない確認コード」を使うことで、アカウントの安全性を高める仕組みです。

第1段階:Apple IDとパスワードを入力
第2段階:信頼できるデバイスに送られる6桁の確認コードを入力

この2段階目が、なりすましや不正アクセスを防ぐ“最後の砦”になります。

6桁コードの意味と理由

1. セキュリティと利便性のバランス

6桁の数字は、000000〜999999までの100万通り
これは、4桁(10,000通り)より圧倒的に多く、総当たり攻撃(ブルートフォース)に対して強い耐性があります。

一方で、8桁(1億通り)などにすると、入力ミスや確認の手間が増え、ユーザー体験が損なわれる可能性も。
Appleは「安全性」と「使いやすさ」のちょうどいいバランスとして、6桁を採用しています。

2. 一時的なコードだからこそ6桁で十分

この確認コードは、数分間だけ有効な使い捨てのワンタイムコード
短時間で無効になるため、仮に誰かがコードを盗み見ても、すぐに使えなくなります

そのため、長すぎるコードよりも、素早く入力できる6桁が合理的なのです。

3. 人間が覚えやすい・見やすい

6桁は、スマホ画面での表示にも適していて、視認性が高く、入力ミスも少ない
Appleらしい「ユーザー中心設計」がここにも反映されています。

他のサービスとの比較

サービス認証コード桁数備考
Apple ID6桁信頼デバイスに表示/SMS送信
Google6桁認証アプリやSMSで送信
Microsoft6桁アプリまたはSMSで送信
Amazon6桁SMSまたはメールで送信

多くの大手サービスが「6桁」を採用しているのは、業界標準の安心設計とも言えます。

まとめ

Appleの2段階認証コードが6桁なのは、単なる偶然ではありません
それは、安全性・使いやすさ・スピード感を兼ね備えた、よく考えられた設計なのです。

6桁って少なくない?」と思っていた方も、この記事で少し納得していただけたら嬉しいです。
これからも、弊社では“納得できるIT情報”をやさしく発信していきます。
阿久梨絵でした!

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