こんにちは、阿久梨絵です!
日々の記録、連絡、写真、メモ──
iPhoneの中には、自分の生活そのものが詰まっています。
だからこそ、バックアップを取るとき、
「暗号化しておけば安心」と思いたくなる。
でも、ふとした瞬間にこんな疑問がよぎります。
「 iTunes の暗号化って、どの程度の安全性があるの?」
「どんな規格で守られているの?」
今回は、iTunesの暗号化バックアップの仕組みと限界について、静かに整理してみます。
iTunesの暗号化バックアップとは?
iTunes(現在はFinderやApple Devicesに統合されつつあります)では、
iPhoneをPCに接続してバックアップする際に、「暗号化バックアップ」を選択することができます。
この設定をオンにすると
・バックアップファイルがパスワードで保護される
・通常のバックアップでは含まれないヘルスデータやWi-Fi設定なども保存可能
・復元時にパスワードが必須になる
つまり、より多くの情報を保存しつつ、第三者からのアクセスを防ぐ設計です。
どんな暗号化規格が使われているのか?
Appleは、iTunesの暗号化バックアップにAES(Advanced Encryption Standard)256ビット暗号化を採用しています。
AES-256とは?
・米国政府も採用する非常に強力な暗号規格
・現時点で、理論上の解読はほぼ不可能
・暗号鍵が長く、総当たり攻撃にも耐性がある
つまり、パスワードさえ強固であれば、技術的には非常に安全な仕組みです。
注意点:安全性は“パスワード次第”
暗号化の強度は、設定するパスワードに大きく依存します。
・「123456」や「password」などの弱いパスワードでは、意味がない
・パスワードを忘れると、バックアップから復元できなくなる
・Appleはパスワードの復旧手段を提供していない
つまり、強固なパスワードを設定し、忘れないように管理することが前提です。
まとめ
・iTunesの暗号化バックアップは、AES-256で保護されている
・ヘルスデータや設定情報も含めて保存できる
・安全性は高いが、パスワード管理がすべての鍵
・暗号化=万能ではなく、使う側の意識が設計の一部になる
「暗号化してるから大丈夫」
その言葉の奥には、“どう使うか”という責任が静かに潜んでいます。
阿久梨絵でした!
