こんにちは、阿久梨絵です!
「CSVファイルを開いて、毎回コピペして、関数入れて…」
そんなルーティン、そろそろ卒業しませんか?
EXCEL には、Power Queryという“データ整形の魔法使い”がいます。
そして、ピボットテーブルは“集計の達人”。
この2つを組み合わせるだけで、売上データが一瞬でレポートに早変わり!
たとえば、こんなCSVデータがあるとします。
日付 / 商品名 / カテゴリ / 単価 / 数量 / 担当者
このデータ、ただ眺めるだけではもったいない。
「単価 × 数量」で売上金額を計算し、カテゴリで絞り込み、日付順に並べて…
そんな加工も、Power Queryなら数クリックで完了。
さらにピボットテーブルで集計すれば、商品別・日付別の売上レポートが完成します。
素材として使えるデータ例
売上データ(CSV形式)
| 日付 | 商品名 | カテゴリ | 単価 | 数量 | 担当者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025/08/01 | コーヒー豆 | 食品 | 800 | 3 | 田中 |
| 2025/08/01 | 紅茶 | 食品 | 600 | 2 | 鈴木 |
| 2025/08/02 | ノート | 文具 | 300 | 5 | 田中 |
| 2025/08/02 | ペン | 文具 | 150 | 10 | 佐藤 |
このようなデータを使えば、以下のような集計が可能です。
・ピボットテーブルで「日付 × 商品別売上金額」を集計
・Power Queryで「食品カテゴリのみ抽出」「日付順に並び替え」「担当者別で分割」などの前処理
設定例:Power Queryでの加工
1. EXCELを起動して、「データ」タブ → 「テキストまたは CSVから」を選択します。
2. CSVファイルのデータが表示されるので、「データの変換」を選択します。
3. PowerQuery エディタが起動されます。

4. 不要な列を削除する場合、たとえば「担当者」列を選択して「列の削除」-「列の削除」を選択します。

5. 売上金額列を追加する場合、メニュー上部の「列の追加」を選択してカスタム列で新しい列を追加します。ここで「新しい列名」とカスタム列の式を指定します。
使用できる列名から「<<挿入」で選択して「OK」を押します。

6. 売上金額欄が追加されます。

7. カテゴリでフィルター「食品」カテゴリのみ抽出も可能です。

8. 日付順に昇順で並び替えも可能です。

9. 「ファイル」-「閉じて読み込む」でテーブルとして出力します。

設定例:ピボットテーブルでの集計
1. 「挿入」-「ピボットテーブル」-「テーブルまたは範囲から」を選択して、テーブル化されたデータを指定します。

2. テーブルまたは範囲からのピポットテーブルで新規ワークシートを指定して「OK」を押します。

3. フィールドの配置を指定します。
・行:商品名
・列:日付
・値:カテゴリ、売上金額(単価×数量)

4. CSVファイルでデータが追加された場合、同じCSVファイル名でデータを追加します。

5. 「データ」-「すべて更新」を押します。
6.追加分も反映されて表示されます。

実務での活用イメージ
| 活用シーン | Power Queryで整形 | ピボットで集計 |
|---|---|---|
| 月次売上レポート | CSVを自動整形 | 商品別・日付別売上 |
| 勤怠分析 | 部署別に抽出 | 残業時間の合計 |
| アンケート集計 | 性別・年代で分類 | 回答傾向の可視化 |
まとめ
| 活用シーン | Power Queryで整形 | ピボットで集計 |
|---|---|---|
| 月次売上レポート | CSVを自動整形 | 商品別・日付別売上を可視化 |
| 勤怠分析 | 部署別に抽出 | 残業時間の合計を算出 |
| アンケート集計 | 性別・年代で分類 | 回答傾向をグラフで見える化 |
「 EXCEL は表計算ソフト」なんて、もう古い。
“データ整形 × 集計 × 見える化”まで、全部EXCELで完結できます。
Power Queryとピボットテーブルを味方につけて、
あなたの業務をもっとスマートに、もっと楽しくしてみませんか?
阿久梨絵でした!
