「 パスフレーズ推奨 」って何?──パスワードの常識が変わる時代へ

こんにちは、阿久梨絵です!
パスワードは英数字記号を組み合わせて、なるべく複雑に!
そんな常識が、今や変わりつつあります。
最近よく聞く「 パスフレーズ推奨 」という言葉──これは一体何を意味しているのでしょうか?

パスフレーズとは?

パスフレーズ(Passphrase)とは、複数の単語を組み合わせた“文章風のパスワード”のことです。


・SakuraDanceUnderMoon
・IReallyLoveSpicyRamen
・MyDogEatsHomeworkDaily

これらは一見すると文章のようですが、実は非常に強力なパスワードになります。

なぜパスフレーズが推奨されるのか?

従来の「複雑なパスワード」は、実は人間にとって覚えにくく、機械にとっては破りやすいという矛盾を抱えていました。

比較項目従来のパスワードパスフレーズ
P@55w0rd!CatsJumpOverClouds
覚えやすさ❌ 難しい✅ 覚えやすい
文字数短め(8〜12文字)長め(20文字以上も可)
セキュリティ強度中〜高高(総当たりに強い)

パスフレーズのメリット

覚えやすい:意味のある単語の組み合わせなので記憶に残りやすい
破られにくい:長くなることで総当たり攻撃(ブルートフォース)に強くなる
使いやすい:スマホやPCでの入力もスムーズ

セキュリティ専門機関も推奨

米国のNIST(国立標準技術研究所)は、「パスワードは長く、覚えやすく、意味のあるものが望ましい」とガイドラインで明記しています。
これはまさにパスフレーズの考え方そのもの。

企業やサービスでも、以下のような動きが進んでいます。

Microsoft:パスフレーズ推奨+多要素認証
Apple:パスキー(Passkey)導入でパスワードレス化
Google:長いパスワードを推奨し、辞書攻撃対策を強化

パスフレーズの注意点

パスフレーズにも落とし穴はあります。以下の点に注意しましょう。

有名なフレーズは避ける(例:`ToBeOrNotToBe`)
・個人情報を含めない(例:`MyBirthdayIs0101`)
単語の並びを工夫する(例:`CloudsJumpOverCats`など)

また、同じパスフレーズを複数サービスで使い回すのはNGです。
パスワード管理ツールの併用もおすすめです。

まとめ

特徴内容
定義意味のある単語を組み合わせた長いパスワード
メリット覚えやすく、破られにくい
推奨理由セキュリティ強度と利便性の両立
注意点有名フレーズや個人情報は避ける

補足:パスフレーズ生成のコツ

好きなものをテーマにする(例:趣味、食べ物、動物)
単語数は4〜6語が理想
必要なら数字や記号を挟む(例:`Cats#Jump$Over7Clouds`)

あなたのパスワード、時代遅れかも?

「 パスフレーズ推奨 」は、単なる流行ではなくセキュリティの進化です。
今こそ、あなたのパスワードを見直してみませんか?
阿久梨絵でした!

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