こんにちは、阿久梨絵です!
EXCEL のFILTER関数といえば、条件に合った行を抽出する関数として知られています。
でも実は、列を絞り込むことも可能なんです。
「必要な列だけを抽出したい」「表の一部だけを見せたい」そんなときに便利なテクニックをご紹介します。
基本構文のおさらい
=FILTER(配列, 条件, [空の場合])
・配列:抽出対象の範囲
・条件:抽出する行の条件
・空の場合:条件に合うデータがないときの表示内容(省略可)
列フィルターの実現方法
サンプル表
方法①:CHOOSECOLS関数と組み合わせる(推奨)
=CHOOSECOLS(FILTER(B3:H11, H3:H11>=350), XMATCH({“氏名”,”算数”,”理科”,”合計”}, B2:H2))
・FILTER(B3:H11, H3:H11>=350):合計が350以上の行を抽出
・XMATCH(…):指定した列見出しの位置を取得
・CHOOSECOLS(…):その列だけを抽出
メリット:列の順番が変わっても対応可能
結果が抽出されます。
見出し、枠線を付けます。
方法②:配列で列指定(簡易版)
=FILTER(FILTER(B3:H11, H3:H11>=350), {0,1,0,1,1,0,1})
・{0,1,0,1,1,0,1}:表示する列は1(TRUE)、非表示は0(FALSE)
注意点:列順が固定されている場合のみ有効
---
{0,1,0,1,1,0,1}は、B3:H11のB~H列に該当
FILTER関数が使えるEXCELのバージョン
EXCELバージョン | FILTER関数 | CHOOSECOLS関数 |
---|---|---|
EXCEL 2016/2019 | ❌ | ❌ |
EXCEL 2021 | ✅ | 一部対応 |
EXCEL 2024 / Microsoft 365 | ✅ | ✅ |
まとめ
・FILTER関数は「行抽出」だけでなく「列抽出」も可能
・CHOOSECOLSやXMATCHと組み合わせると柔軟な抽出ができる
・テーブル形式でも活用でき、業務効率が大幅アップ!
FILTER関数は“行も列も抽出できる”万能ツール。CHOOSECOLSと組み合わせれば、資料作成が劇的に効率化できます!ぜひ、ご活用ください。
阿久梨絵でした!