こんにちは、阿久梨絵です!
SNS、ECサイト、サブスクサービス──
私たちは日々、さまざまなWebサービスにログインして使っています。
でも、使い終わったあと、ふとこう感じたことはありませんか?
「 ログアウト って、どこにあるの?」
「設定の奥に隠れてる…」
「なんで“出る”ことが、こんなに難しいの?」
ログアウトが“探しにくい”理由
多くのサービスでは、ログアウトボタンが目立たない場所にあります。
・メニューの最下部
・設定画面の奥
・アイコンの中にひっそりと
これは偶然ではなく、意図的な設計であることが多いのです。
サービス側の意図:離脱を防ぎたい
UX設計の観点から見ると、ログアウトを目立たなくする理由は明確です。
意図 | 内容 | 例 |
---|---|---|
離脱防止 | ログアウト=離脱とみなされる | SNSやサブスク系サービス |
再訪促進 | ログイン状態を維持したい | ショッピングサイト、ニュースアプリ |
利便性の演出 | 毎回ログインさせたくない | 自動ログイン設計との矛盾 |
つまり、ログアウトを隠すことで、ユーザーを“つなぎとめる”設計が行われているのです。
使う人の感覚:出たいときに出られない不安
一方で、使う人の感覚はこうです。
・「自分の情報を守りたい」
・「共有端末だからログアウトしたい」
・「使い終わったら、ちゃんと閉じたい」
ログアウトは、安心感のための操作でもあります。
それが探しにくいと、「閉じられない不安」が生まれてしまう。
離脱しづらい設計は、誰のため?
UXとは、使いやすさだけでなく、使う人の気持ちに寄り添う設計です。
ログアウトを隠すことは、サービス側の都合かもしれません。
でも、それが使う人の不安や不信感につながるなら──
それは、信頼を損なう設計にもなり得ます。
まとめ
ログアウト は、ただの操作ではありません。
それは、使う人が「自分の情報を守る」「安心して離れる」ための信頼の出口です。
UX設計において、
「離脱しづらいUI」は、誰のために存在しているのか?
その問いを忘れずに、使う人の感覚に寄り添う設計を目指したい。
阿久梨絵でした!