サザエさん的 アサイン ──人材不足のとき、スキルのない人を“とりあえず”配置するのはアリ?

こんにちは、阿久梨絵です!
プロジェクトが佳境に入ると、どうしても出てくるのが「人が足りない!」という叫び
そんなとき、身近な人を“とりあえず” アサイン してしまうケース、ありませんか?

〇〇さん、空いてるから入れておこう
スキルはないけど、まあ何とかなるでしょ

──それ、まるで『サザエさん』の世界
それはまるで、サザエさんがDIY職人になり、波平さんが料理研究家になってしまったようなもの──一見ユニークでも、現場では混乱のもとです

でも、現実のプロジェクトでは、そんなアサインが思わぬリスクを生むことも。

なぜ“スキルのない人”がアサインされるのか?

スキルのある人はすでに他プロジェクトにアサイン済み

優秀な人材ほど複数案件を抱えており、空きがない
→ 「空いている人=スキルがない人」という構造が生まれる

人材プールに余裕がない

→ 組織全体でリソースが逼迫しており、選択肢が限られる

アサインの意思決定が“空き状況”ベース

→ スキルよりも「今、誰が空いているか」で決まってしまう

上層部の“とにかく人を入れて安心したい”心理

スキルマッチよりも「人がいる」ことに安心してしまう

スキルの棚卸しが不十分

本当は適任者がいるのに、情報が共有されていない

そのアサイン、何が問題?

問題点内容
生産性の低下教える時間が増え、進捗が遅れる
モチベーションの低下本人も「なぜここに?」と戸惑う
チームの不満他のメンバーが負担を背負うことに
品質リスクスキル不足によるミスや手戻りが発生

“とりあえずアサイン”を避けるには?

スキルマップを整備して、適材適所を見える化
一時的な支援なら「補助的役割」と明示する
アサイン前に最低限の研修やOJTを用意する
「空いてる人」ではなく「活かせる人」を探す

どうしても人がいないときは?

外部リソース(業務委託・クラウドワーカー)を検討
・タスクの優先順位を見直して、リソースを再配分
・一時的に“学習枠”としてアサインし、育成を兼ねる

まとめ

人がいないから、とりあえず誰か」──その気持ちはわかります。
でも、スキルのない人を無計画に アサイン することは、チーム全体の負荷や成果に直結するリスクでもあります。

サザエさん的な“なんでも屋”アサインは、アニメだからこそ成立するもの。
現実のプロジェクトでは、人材配置こそ戦略的に
「誰を入れるか」ではなく、「どう活かすか」を考えることが、チームの未来を左右します。
阿久梨絵でした!

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