こんにちは、阿久梨絵です!
プログラミング を学び始めた人なら、きっと一度は目にしたことがあるはず。
画面に「Hello, World!」と表示する、あのシンプルなプログラム。
でも、なぜこのフレーズなのか?
いつから使われているのか?
この記事では、「Hello, World!」の起源と意味、そして今も使われ続ける理由をわかりやすく解説します。
「Hello, World!」の初出は1978年のC言語の本
「Hello, World!」が広く知られるようになったのは、1978年に出版された『The C Programming Language』(著:Brian Kernighan & Dennis Ritchie)で紹介されたのがきっかけです。
この本はC言語のバイブルとも言える存在で、最初のサンプルコードとして以下のようなプログラムが登場します。
#include <stdio.h>
int main(void) {
printf(“hello, world\n”);
return 0;
}
このコードが、「世界一有名なプログラム」と呼ばれるようになったのです。
実はもっと前にもあった?1973年のB言語チュートリアル
実は「Hello, World!」というフレーズ自体は、1973年のB言語のチュートリアル資料にも登場していたことがわかっています。
この資料もカーニハンによるもので、C言語の前身であるB言語の学習用に書かれたものでした。
つまり、「Hello, World!」はC言語の誕生とともに広まった文化とも言えるのです。
なぜ「Hello, World!」なのか?
このフレーズが選ばれた理由について、カーニハン本人は「ひよこが卵から出てきて『Hello, World!』と言う漫画があったから」と語っています。
つまり、「こんにちは、世界!」というプログラミングの“はじめの一歩”にふさわしい挨拶として選ばれたのです。
今ではほぼすべての言語で登場する“儀式”
現在では、C言語に限らず、Python・Java・JavaScript・Go・Rust・Swiftなど、ほぼすべてのプログラミング言語で「Hello, World!」が最初の例として登場します。
これは単に伝統というだけでなく
・開発環境が正しく動作しているか確認できる
・画面出力の基本構文を学べる
・「動いた!」という達成感が得られる
といった、学習上のメリットもあるからです。
まとめ
・「Hello, World!」は1978年のC言語の教科書で有名になった
・実は1973年のB言語チュートリアルにも登場していた
・「こんにちは、世界!」という プログラミング の第一声として定着
・今ではすべての言語で使われる“儀式”のような存在に
次に新しい言語を学ぶとき、
「Hello, World!」を打ち込むその瞬間が、あなたとその言語の最初の会話になるかもしれません。
阿久梨絵でした!