サイバーセキュリティ用語の ブラックリスト :使うべきではない言葉とその代替案

こんにちは、阿久梨絵です!
サイバーセキュリティの世界では、長年にわたり「 ブラックリスト 」や「ホワイトリスト」といった用語が使われてきました。しかし、これらの言葉には排他的な意味合いが含まれる可能性があり、近年ではよりインクルーシブな表現への移行が進んでいます。本記事では、サイバーセキュリティ用語のブラックリストと、その代替案について解説します。

ブラックリストとは?

ブラックリストとは、特定のIPアドレス、ドメイン、アプリケーションなどを「危険」として登録し、アクセスを制限するリストのことです。例えば、以下のような用途で使用されます。

迷惑メールフィルタ:スパムメールの送信元をブラックリストに登録し、受信を拒否する
ファイアウォール設定:悪意のあるIPアドレスをブロックし、不正アクセスを防ぐ
アプリケーション制限:企業のセキュリティポリシーに基づき、特定のソフトウェアの使用を禁止する

しかし、「ブラックリスト」という言葉は、ネガティブな意味合いを持つため、より中立的な表現への変更が推奨されています。

ブラックリストの代替用語

近年、サイバーセキュリティ業界では、よりインクルーシブな用語への移行が進んでいます。以下のような代替表現が推奨されています。

従来の用語推奨される代替用語意味
ブラックリスト拒否リスト(Denylist)許可されない項目をリスト化
ホワイトリスト許可リスト(Allowlist)許可された項目をリスト化
ブラックリスト方式ブロックリスト方式(Blocklist)不正なアクセスを防ぐ方式

これらの用語は、色に依存せず、より明確な意味を持つため、サイバーセキュリティの分野で広く採用されつつあります

ブラックリスト方式 vs ホワイトリスト方式

サイバーセキュリティ対策には、ブラックリスト方式とホワイトリスト方式の2つのアプローチがあります。

ブラックリスト方式

・既知の脅威をリスト化し、アクセスをブロック
新たな脅威には対応しづらい
・利便性は高いが、セキュリティリスクが残る

ホワイトリスト方式

許可された項目のみアクセスを許可
・セキュリティは強固だが、管理の手間がかかる
・企業の重要システムではホワイトリスト方式が推奨される

最近では、ブラックリスト方式よりもホワイトリスト方式が推奨される傾向にあります。特に、企業のセキュリティポリシーでは、許可リスト(Allowlist)を活用することで、より安全な環境を構築できます。

まとめ

ブラックリスト という用語は、サイバーセキュリティの分野で長年使われてきましたが、よりインクルーシブな表現への移行が進んでいます。現在では、拒否リスト(Denylist)や許可リスト(Allowlist)といった用語が推奨されており、企業のセキュリティ対策でも採用が進んでいます。

今後、サイバーセキュリティの分野では、より明確で中立的な用語を使用することで、誤解を防ぎ、より安全な環境を構築することが求められるでしょう。
阿久梨絵でした!

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