Thunderbird でメールを削除するとどうなる?IMAPとPOP3の違いを解説

こんにちは、阿久梨絵です!
メールを削除した際、 Thunderbird のメーラー上だけで消えるのか、それともメールサーバーからも削除されるのかは、IMAPとPOP3の接続方式によって異なります。本記事では、メール削除の仕組みとIMAP・POP3の違いについて詳しく解説します。

1. メール削除の仕組み|IMAPとPOP3の違い

メールの削除がサーバーに影響するかどうかは、IMAPとPOP3の違いによって決まります。

接続方式メール削除時の影響特徴
IMAPメーラー上で削除すると、サーバーのメールも削除されるサーバーと同期するため、削除操作が即座に反映される
POP3メーラー上で削除しても、サーバーのメールは影響なし(設定次第)メールをローカルにダウンロードし、サーバーから削除するかどうかは設定次第

IMAPの場合の注意点

Thunderbirdで削除すると、サーバー上のメールも消える
「ゴミ箱」に移動したメールも、サーバーのゴミ箱に移動される
完全に削除すると、復元できなくなるため注意が必要

POP3の動作とメール削除の影響

POP3は基本的にメールをローカルにダウンロードするため、メーラー上で削除してもサーバーには影響なし
「ダウンロード後もサーバーにメッセージを残す」設定をオフにすると、受信後にサーバーのメールが削除される
「ダウンロードしたメッセージを削除したらサーバーからも削除する」設定をオンにすると、メーラーで削除したメールがサーバーからも消える

2. Thunderbirdのメール削除設定(IMAP・POP3)

Thunderbirdでは、メール削除の動作を設定することが可能です。

設定方法(POP3の場合)

1.Thunderbirdを開く
2.「メニュー」→「アカウント設定」→「サーバー設定」を選択
3.「ダウンロード後もサーバーにメッセージを残すチェックを確認
4.「ダウンロードしたメッセージを削除したらサーバーからも削除する設定を変更

設定方法(IMAPの場合)

1.「メニュー」→「アカウント設定」→「同期とディスク領域」を選択
2.「削除したメッセージをサーバー上でも削除するか」の設定を確認
3.「ゴミ箱に移動する」「完全に削除する」などの選択肢を調整

3. メール削除時のおすすめ設定

IMAPで運用するなら、誤削除を防ぐため「ゴミ箱を利用」設定をON
POP3なら、サーバーにメールを残す設定でバックアップを確保
「削除後の復元が可能か」をチェックして、リスクを回避

まとめ

メールの削除が Thunderbird 上だけで完了するのか、それともサーバー上でも削除されるのかは、IMAPとPOP3の違いによって決まります。

IMAPとPOP3の削除の違い

IMAP → メーラーの操作がサーバーと同期するため、Thunderbirdで削除するとサーバーのメールも削除される
POP3 → メールはローカルにダウンロードされるため、メーラーで削除してもサーバーには影響なし(ただし、設定によっては削除される)。

Thunderbirdのメール削除設定のポイント

IMAPを使用している場合 → 「ゴミ箱へ移動」設定を活用し、誤削除を防ぐ
POP3を使用している場合 → 「ダウンロード後もサーバーにメッセージを残す」をオンにし、バックアップを確保
「削除後の復元」を確認し、誤って消さないようにする → Thunderbirdのゴミ箱から復元可能な設定にしておくと安心。

どちらを選ぶべきか?

IMAPはクラウドベースのメール管理に最適どのデバイスからでも同じメールを確認・削除できる。
POP3はローカル管理向き → 1台のPCでしかメールを扱わず、サーバーとの同期を気にしない場合に適している。

メールの運用方法や削除時のリスクを考えながら、最適な設定を選びましょう!
阿久梨絵でした!

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