こんにちは、阿久梨絵です!
SUM関数は EXCEL で最もよく使われる関数のひとつですが、単なる「合計を出すだけ」ではありません。実は、工夫次第で業務効率化やデータ分析を劇的に向上させることができます!今回は、「変わった使い方」や、知っておくと便利なSUM関数のテクニックを紹介します。
1. フィルター適用後のデータだけを合計
EXCELの通常のSUM関数は、フィルターを無視してすべてのセルを合計します。しかし、フィルター適用後のデータだけを集計したい場合は、SUBTOTAL() を使います。
=SUBTOTAL(9, A1:A10)
ここで「9」はSUMのコードであり、フィルターで非表示のデータを除外して合計を計算できます。
ポイント:フィルター適用時に正しく集計したいときに便利!
2. 条件付きSUM(SUMIF)
特定の条件に合致する値だけを合計するには、SUMIF() を活用します。
例えば、売上が100以上のデータだけを合計する場合
=SUMIF(A1:A10, “>100”)
特定の商品カテゴリの売上を合計する場合
=SUMIF(B1:B10, “スマホ”, A1:A10)
ポイント:条件をつけたデータ集計に最適!
3. 複数条件でSUM(SUMIFS)
SUMIFの拡張版で、複数の条件を組み合わせて合計を求められます。
例:売上が100以上、かつ地域が「東京」の場合
=SUMIFS(A1:A10, B1:B10, “東京”, A1:A10, “>100”)
ポイント:より細かい条件付き集計が可能!
4. 隠れたセルを除外してSUM
EXCELの通常のSUMは、非表示セルも含めて計算します。しかし、AGGREGATE() を使えば、非表示のセルを無視できます。
=AGGREGATE(9, 3, A1:A10)
・「9」:SUMのコード
・「3」:手動で非表示にしたセルを除外
ポイント:手動で隠したデータを除外して合計を出したいときに便利!
5. 動的な範囲でSUM(OFFSET)
EXCELで動的なデータ範囲を設定しながらSUMを使うには、OFFSET() を組み合わせます。
例:基準セル(A1)から下に5行分のデータを合計
=SUM(OFFSET(A1, 0, 0, 5, 1))
ポイント:データ範囲が変わる場合に対応できる!
6. 特定の色のセルだけを合計(VBA)
通常のEXCEL関数では、セルの色を判別することはできません。しかし、VBA を活用すると、特定の色のセルだけを合計できます。
Function SumByColor(rng As Range, colorIndex As Integer)
Dim cell As Range
Dim sumTotal As Double
sumTotal = 0
For Each cell In rng
If cell.Interior.ColorIndex = colorIndex Then
sumTotal = sumTotal + cell.Value
End If
Next cell
SumByColor = sumTotal
End Function
この関数をEXCELに追加すれば、
=SumByColor(A1:A10, 3)
とすることで、色コード3(例えば赤)のセルのみ合計することが可能に!
ポイント:データ分類が色分けされている場合に便利!
まとめ
EXCEL のSUM関数は単なる「合計」を計算するだけではなく、フィルター適用、条件付き集計、動的範囲、非表示セルの除外、色での分類など、多様な使い方ができます。業務でデータを扱う際、これらのテクニックを駆使すれば、効率よくデータ分析や集計を実現できます!
阿久梨絵でした!