こんにちは、阿久梨絵です!
「 地震 (じしん)」は “地” という漢字から考えると
「ぢしん」でも良さそうなのに、実際は “じしん” と読む。
この違和感を覚えたことがある人は多いと思います。
実はこれ、
日本語の発音の歴史 × 表記ルールの変化
が重なって生まれた現象です。
昔の日本語では “じ” と “ぢ” は別の音だった
もともと日本語には
・じ(ジ)
・ぢ(ヂ)
という 別々の音 がありました。
しかし時代が進むにつれ、
ほとんどの地域で発音が同じになってしまった のです。
現代の標準語では
・じ(ジ)= /ʑi/
・ぢ(ヂ)= /ʑi/
と、完全に同じ音 になっています。
現代仮名遣いで “じ” に統一された
発音が同じなら、表記も整理したほうが読みやすい。
そこで 1946 年に制定された 現代仮名遣い では、
原則として “じ” を使う
“ぢ” は特別な場合だけ使う
というルールになりました。
“ぢ” が使われる特別なケースは2つだけ
① 連濁(れんだく)が起きたとき
例
・はな → はなぢ(鼻血)
・こえ → こえぢ(声地…※方言例)
② 同じ語の中で音が続くとき
例
・ちぢむ(縮む)
・ちぢれ毛
つまり、地震(じしん) は
・連濁ではない
・語中で “ち” が続いていない
ので、“じ” を使うのが正しい というわけです。
「地」は “ち” と読むけれど、読み方は漢字に引っ張られない
「地(ち)」という漢字を見て “ぢ” を連想してしまうのは自然です。
しかし日本語の読み方は、
・漢字の読み(音読み・訓読み)
・現代仮名遣いのルール
の両方で決まります。
地震は
・地(ち)+ 震(しん)
ではなく
・音読みの「ジシン」
として定着しているため、
漢字の訓読みの影響は受けません。
まとめ
・昔は “じ” と “ぢ” は別の音だった
・現代では発音が同じになった
・現代仮名遣いでは “じ” に統一
・“ぢ” は連濁など特別な場合だけ
・地震は音読み「ジシン」なので “じしん” が正しい
言葉の成り立ちを知ると、普段何気なく使っている表記にも理由があることに気づきます。「 地震 」が“じしん”であることも、その小さな一例として覚えておくと、日本語が少し身近に感じられるはずです。
阿久梨絵でした!
