こんにちは、阿久梨絵です!
デザインをしていると、
「同じ RGB を指定したのに、アプリごとに色が違う気がする…」
そんな経験はありませんか?
これは“気のせい”ではなく、アプリ側の色処理の違いによって本当に起きる現象です。
しかも、原因はいくつも重なっています。
1. カラープロファイル(ICC)の違い
アプリはそれぞれ 色空間(sRGB / Display P3 など) を扱う仕組みが違います。
・Photoshop:ICC を厳密に扱う
・ブラウザ:基本は sRGB、P3 対応はブラウザごとに差
・Windows アプリ:色管理が弱いものも多い
・スマホアプリ:P3 を前提にしている場合がある
同じ RGB 値でも、色空間が違えば“別の色”として表示されます。
2. OS の色管理の違い
Windows・macOS・iOS では、色の扱い方がそもそも違います。
・macOS / iOS:色管理が強く、P3 を積極的に使う
・Windows:アプリ任せで、色管理しないアプリも多い
そのため、
同じ画像を Windows と Mac で見ると色が違う
という現象が普通に起きます。
3. アプリの“内部処理”が違う
アプリは RGB をそのまま表示しているわけではありません。
・ガンマ補正の方式
・レンダリングエンジン
・アンチエイリアスの仕組み
・GPU の処理方法
これらがアプリごとに違うため、
微妙な色の差・明るさの差・コントラストの差 が生まれます。
4. ディスプレイの色域の違い
最近のディスプレイは P3 や HDR に対応しており、
アプリが P3 を使うか sRGB に落とすかで見え方が変わります。
・P3 → 鮮やか
・sRGB → 落ち着いた色
アプリがどちらを使うかは統一されていないため、
“同じ RGB なのに鮮やかさが違う” という現象が起きます。
5. ブラウザは特に差が出やすい
Chrome・Safari・Edge など、ブラウザごとに色管理の実装が違います。
・Safari:P3 対応が強い
・Chrome:バージョンによって挙動が違う
・Edge:Windows の色管理の影響を受けやすい
Web デザインで色が揃わないのは、このためです。
6. だから「気のせい」ではない
アプリごとに
・色空間
・ICC プロファイル
・ガンマ処理
・ディスプレイ色域
・OS の色管理
が違うため、RGB が同じでも色が揃わないのは当然です。
むしろ、完全に揃うほうが珍しいと言えます。
どうすれば色を揃えやすくなる?
完全一致は難しいですが、差を減らす方法はあります。
・sRGB を基準にする
・ICC プロファイルを埋め込む
・ブラウザで確認する
・Windows と Mac の両方でチェック
・スマホ(iPhone/Android)でも確認
特に Web の場合、sRGB を基準にするのが最も安全です。
まとめ
アプリごとに RGB の色が微妙に違うのは、
・色空間
・ICC
・OS の色管理
・ディスプレイの色域
・アプリの内部処理
といった複数の要因が重なるためです。
つまり、“気のせい”ではなく、実際に起きる現象。
色を扱うときは、アプリごとの違いを前提にしておくと、
「なんで揃わないの?」というストレスがぐっと減ります。
阿久梨絵でした!
