こんにちは、阿久梨絵です!
IT の現場では「管理者」という言葉が頻繁に登場します。
しかし英語では Administrator と Manager の2種類があり、どちらも日本語では同じ「管理者」。
この翻訳のせいで、役割の違いが見えにくくなっています。
実際には、この2つは 担当領域も、権限の性質も、求められるスキルもまったく別物です。
同じ「管理者」という言葉でまとめてしまうと、現場では誤解やトラブルの原因になります。
Administrator:システムの“内部”を扱う技術的管理者
Administrator は、
システムそのものを直接操作し、設定し、維持する役割です。
特徴
・OS やサーバーの設定を変更できる
・ネットワークやアクセス権限を管理
・障害対応や復旧作業を担当
・最上位権限を持つことが多い
例
・Windows Administrator
・システム管理者(System Administrator)
・ネットワーク管理者
技術の鍵を持つ人という表現がもっとも近い。
Manager:人・プロセス・プロジェクトを動かす運用管理者
Manager は、
人や業務の流れを管理し、成果を出すための調整を行う役割です。
特徴
・チームの進捗管理
・リソース配分
・プロジェクト計画
・コミュニケーション調整
・品質管理
例
・プロジェクトマネージャー
・チームマネージャー
・プロダクトマネージャー
人とプロセスを動かす人というイメージ。
なぜ IT 業界ではこの2つを厳密に使い分けるのか
IT システムは、
・設定ミス → 障害
・権限ミス → セキュリティ事故
・手順ミス → データ消失
といったリスクが大きい世界です。
そのため、
技術を扱う Administrator と、組織を扱う Manager を明確に分ける文化が強く根付いています。
同じ「管理者」でも、
・触っているものが“システム”なのか
・動かしているものが“人とプロセス”なのか
で役割がまったく違う。
まとめ
Administrator
・システムの内部に入る
・技術的な権限が強い
・“技術の管理者”
Manager
・人・プロセス・プロジェクトを動かす
・組織的な権限が中心
・“運用の管理者”
どちらが上という話ではなく、
守備範囲が違うだけです。
阿久梨絵でした!
