こんにちは、阿久梨絵です!
最近のアプリやWebサイトでは、当たり前のように 「 ダークモード 」 が使えるようになりました。
でも実は、
「背景を黒くするだけ」ではダークモードは成立しません。
見た目の変化の裏側には、デザイン・アクセシビリティ・技術の工夫がたくさん詰まっています。
この記事では、ダークモード対応の裏側を、専門用語をできるだけ避けながらやさしく紹介します。
ダークモードって何のためにあるの?
まずは目的から。
・目の負担を軽減する
・夜間や暗い場所で見やすくする
・OLEDディスプレイでバッテリー消費を抑える
・落ち着いた雰囲気でコンテンツに集中できる
つまり、
「ユーザーの環境に合わせて、快適に使えるようにする」
というのが本質です。
裏側①:色を“反転”するだけでは破綻する
ダークモード対応でよくある誤解が、
「白→黒、黒→白にすればOK」 という考え方。
実際には、これでは UI が崩れます。
例
・真っ黒背景 × 真っ白文字 → コントラストが強すぎて疲れる
・画像やアイコンが背景に溶ける
・ブランドカラーが暗い背景で違う色に見える
そのため、ダークモードでは
“色の再設計” が必要になります。
裏側②:コントラストの最適化が命
ダークモードは、明るい背景よりも
コントラストの調整が難しい です。
・明るすぎる文字 → まぶしい
・暗すぎる文字 → 読めない
・グレーの階調が潰れる
そのため、
「黒ではなく濃いグレー」
「白ではなく柔らかいライトグレー」
を使うのが一般的です。
AppleやGoogleのガイドラインでも、
“真っ黒は避ける” と明記されています。
裏側③:画像・イラストも別バージョンが必要
ダークモードでは、画像もそのままでは合わないことがあります。
・白背景前提のロゴが見えなくなる
・写真の雰囲気が暗すぎる
・アイコンの線が消える
そのため、
ダークモード専用の画像やロゴを用意する
ケースも多いです。
例
・YouTubeのロゴはダークモードで白文字に
・多くのアプリがアイコンの線色を反転
側④:CSSの仕組みで切り替えている
Webでは、
prefers-color-scheme というCSSの仕組みを使って
ユーザーの設定に合わせて自動で切り替えています。
@media (prefers-color-scheme: dark) {
body {
background: #121212;
color: #e0e0e0;
}
}
ユーザーがOSで「ダークモード」を選んでいれば、
サイトも自動でダークモードになります。
裏側⑤:アクセシビリティの観点がとても重要
ダークモードは、
アクセシビリティ(誰でも使いやすいこと)
の観点でも慎重な設計が必要です。
・色弱のユーザーに見えにくくないか
・コントラスト比は基準を満たしているか
・長時間見ても疲れないか
特に、
“暗い背景 × 彩度の高い色” は目が疲れやすいため注意が必要です。
裏側⑥:ブランドの“世界観”を壊さない工夫
ダークモードは便利ですが、
ブランドカラーや世界観が変わってしまうリスクもあります。
そのため、
・色の明度を調整して世界観を維持
・ロゴのバリエーションを用意
・UIの立体感を影や光で表現
など、細かい調整が欠かせません。
まとめ
ダークモード対応の裏側には、
たくさんの工夫と配慮があります。
・色の再設計
・コントラストの最適化
・画像やロゴの調整
・CSSによる切り替え
・アクセシビリティへの配慮
・ブランドの世界観を守る工夫
ダークモード は、
「黒いテーマ」ではなく「もうひとつのデザイン」
と言えるほど奥が深い世界です。
ユーザーの環境に寄り添うための、
静かだけれど大切な進化。
これからも、アプリやWebの“見やすさ”は
もっと柔らかく、もっと優しく進化していきます。
阿久梨絵でした!
