なぜ同じ VBA がPCによって動かないのか?──鍵はライブラリにある

こんにちは、阿久梨絵です!
VBA を使っていると、「参照設定」 や 「ライブラリ」 という言葉を目にすることがあります。
しかし、実務で触れていても「結局ライブラリって何?」と感じる人は少なくありません。

この記事では、VBAライブラリの役割や仕組み、設定時の注意点までわかりやすく整理します。

VBAライブラリとは?

VBAライブラリ(VBA Library)とは、VBAが利用できる“機能のまとまり”のこと。
ExcelやWordなどのアプリが持つ機能を、VBAから呼び出せるようにした“辞書”のような存在です。

例えるなら…
Excelの関数や操作 → Excelライブラリ
Outlookのメール操作 → Outlookライブラリ
ファイル操作や日付処理 → 標準VBAライブラリ

VBAはこれらのライブラリを参照しながら、
この機能はどこにある?
このオブジェクトはどう使う?
と判断しています。

ライブラリはどこで確認できる?

VBAエディタの [ツール]→[参照設定] を開くと、利用可能なライブラリ一覧が表示されます。

ここには、次のようなライブラリが並びます。

VBA(標準)
Excel Object Library
Office Object Library
Outlook / Word / PowerPoint Library
Scripting Runtime(ファイル操作)
ADO / DAO(データベース接続)

チェックが入っているものが、現在のプロジェクトで利用可能なライブラリです。

ライブラリを使うと何ができる?

① Excel以外のアプリを操作できる

Outlookライブラリを参照すれば、VBAでメール送信が可能になります。

② 高度な処理が書ける

Scripting Runtimeを使えば、ファイル操作が高速で安全に。

③ コード補完(IntelliSense)が使える

ライブラリを参照すると、オブジェクト名やメソッドが自動補完され、
「書きやすい・間違いにくい」 コードになります。

ライブラリ設定の注意点

① バージョン違いでエラーが出る

Excelのバージョンが違うPCで開くと、
参照設定が見つかりません
というエラーが出ることがあります。

→ 解決策
可能な限り 後方互換のあるライブラリ を使う
CreateObject を使って“遅延バインディング”にする

② 不要なライブラリを増やしすぎない

参照が多いと、読み込みが重くなったり、競合が起きることがあります。

③ 名前の衝突に注意

複数ライブラリに同名のオブジェクトがある場合、
どちらを使うか曖昧になりエラーの原因に。

どんなときにライブラリを追加すべき?

OutlookやWordをVBAで操作したい
ファイル操作を高速化したい
データベースに接続したい
JSONやXMLを扱いたい(外部ライブラリ)

「やりたいことが標準VBAでできないとき」 が追加のタイミングです。

まとめ

VBAライブラリ=VBAが使える機能のまとまり
参照設定で利用するライブラリを選べる
追加するとできることが増える
ただしバージョン違いや競合には注意

ライブラリを理解すると、 VBA の世界が一気に広がります
実務での自動化や効率化にも直結するので、ぜひ一度“参照設定”を見直してみてください。
阿久梨絵でした!

上部へスクロール
Verified by MonsterInsights