こんにちは、阿久梨絵です!
Windows 11 では Internet Explorer が廃止され、
その代わりに「IE モード」が Microsoft Edge に組み込まれています。
ところが、
「IE モードが使えない」「再読み込みボタンが出てこない」
という声がよくあります。
実はこれ、企業ポリシー(グループポリシー)で IE モードが無効化されていることが原因です。
では、なぜ企業は IE モードを禁止するのでしょうか。
1. セキュリティ上のリスクを避けるため
IE モードは、名前の通り Internet Explorer の互換機能です。
つまり、IE と同じ古いレンダリングエンジンを内部で動かします。
IE はすでにサポート終了しており、
・脆弱性が見つかりやすい
・最新のセキュリティ基準に合わない
・攻撃対象になりやすい
といった理由から、企業は 「使わせたくない」 と判断します。
2. “例外的に必要なサイトだけ”に限定したいから
企業の IT 管理者は、
「IE モードを完全に自由に使える状態」にするとリスクが増えるため、
・特定の業務システムだけ IE モードを許可
・それ以外のサイトでは IE モードを禁止
という運用をします。
つまり、ユーザーが手動で IE モードに切り替えることを許可しないのです。
3. 誤操作によるトラブルを防ぐため
IE モードは便利ですが、
古い表示方式のため、次のようなトラブルが起きやすいです。
・レイアウトが崩れる
・ボタンが動かない
・JavaScript が正しく動作しない
企業としては、
「必要な場面以外で IE モードを使われるとサポートが大変」
という事情があります。
4. 将来的に IE モードも廃止される予定があるため
Microsoft は IE モードについても、
・長期的には廃止する方向
・互換性は段階的に縮小
・新しい Web 標準への移行を推奨
と明言しています。
企業はこの流れを見据えて、
「IE モードへの依存を減らす」 ために制限をかけています。
5. “管理された環境”を維持するため
企業 PC は、
セキュリティ・安定性・サポートコストを最優先に設計されています。
そのため、
・ブラウザの設定
・拡張機能
・互換モード
・セキュリティ例外
などは、ユーザーが自由に変更できないように管理されます。
IE モードもその一つです。
まとめ
IE モードが使えないと「設定の問題かな?」と思いがちですが、
実際には 企業が安全性と運用コストを守るために、あえて制限している ケースがほとんどです。
古い技術との付き合い方は、企業にとって常に悩ましいテーマです。
必要な互換性は確保しつつ、できるだけ早く新しい環境へ移行していく——
IE モードの制限は、そのバランスを取るための判断でもあります。
もし業務で IE モードが必要な場合は、
「なぜ使えないのか」ではなく「どういう方針で管理されているのか」 を理解しておくと、
社内の IT 部門とのコミュニケーションもスムーズになります。
古い仕組みを残しながら新しい環境へ移る過渡期だからこそ、
こうした制限にはちゃんと理由がある、ということですね。
阿久梨絵でした!
