こんにちは、阿久梨絵です!
近年、 Windows を取り巻く環境でもサイバー攻撃の高度化が進み、従来の境界型防御だけでは守り切れない場面が増えてきました。そこで注目されているのが、
「Never Trust, Always Verify(決して信頼せず、常に検証する)」
を原則とする ゼロトラストモデル です。
この考え方は、社内ネットワーク=安全という前提を捨て、すべてのアクセスを継続的に検証することを基本に設計されています。
Windows環境での実装ポイント
1. 多要素認証(MFA)
・パスワード+追加要素(スマホ認証、FIDOキー、顔認証など)を組み合わせる。
・Microsoft Entra ID(旧Azure AD)でMFAを簡単に導入可能。
・不正ログインやパスワード漏洩に強い。
2. 条件付きアクセス制御
・ユーザーの属性・デバイスの状態・場所・時間を基準にアクセス可否を判断。
・例:社外からのアクセスはMFA必須、未更新デバイスはアクセス拒否。
・Microsoft 365 E3/E5ライセンスで利用可能。
3. デバイス管理
・Windows DefenderやIntuneを活用し、セキュリティ更新・EDR(Endpoint Detection & Response)を徹底。
・検証済みデバイスのみアクセス許可する「コンプライアンスベース制御」。
4. 継続的な検証
・アクセス時だけでなく、セッション中もリスクを監視。
・異常行動が検出された場合は即座にアクセス制限。
従来型との比較
| 項目 | 境界型防御 | ゼロトラスト |
|---|---|---|
| 信頼モデル | 社内=安全 | 常に検証 |
| 認証 | 初回のみ | 継続的 |
| アクセス制御 | ネットワーク境界中心 | ID・デバイス・コンテキスト中心 |
| 運用 | VPN依存 | クラウド+条件付きアクセス |
| 強み | シンプル | 柔軟・セキュア |
注意点と課題
・導入コスト:MFAやIntuneなどライセンス費用が発生。
・運用負荷:ユーザー教育やポリシー設計が必要。
・現場の抵抗:認証強化による利便性低下をどう緩和するかが課題。
まとめ
ゼロトラストモデルは、 Windows 環境において MFA+条件付きアクセス+デバイス管理 を組み合わせることで実現可能です。中小企業でもクラウドサービスを活用すれば導入しやすく、セキュリティ強化と柔軟な働き方を両立できます。
阿久梨絵でした!
