短縮URLが死んだ日。 Edge が古いTLSを完全拒否した理由

こんにちは、阿久梨絵です!
最近、Microsoft Edge で「このページには安全に接続できません」「接続が拒否されました」といったエラーが出るケースが増えています。
原因のひとつが TLS1.0 / TLS1.1 の完全拒否です。

これは“Edgeが壊れた”わけではなく、むしろ セキュリティを守るための正常な動き
ただ、その影響で「短縮URLが開けない」という予想外の困りごとも起きています。

この記事では、
なぜEdgeはTLS1.0/1.1を拒否するのか
どんなサイトが影響を受けるのか
なぜ短縮URLが開けなくなるのか
ユーザー側でできる対処
を、やさしく、でもしっかりと解説します。

1. EdgeがTLS1.0 / 1.1を拒否する理由

TLS(Transport Layer Security)は、Web通信を暗号化する仕組み
その中でも 1.0 と 1.1 は20年以上前の古い規格で、今では次のような問題があります。

脆弱性が多く、攻撃されやすい
現代の暗号化強度に合わない
個人情報やログイン情報が盗まれるリスクが高い

そのため、主要ブラウザ(Chrome / Firefox / Safari / Edge)は
TLS1.0 / 1.1 を段階的に廃止現在は完全拒否
という流れになりました。

Edgeは特にセキュリティ基準が厳しく、
サーバーが TLS1.2 以上に対応していない場合、接続そのものを拒否します

2. 影響を受けるサイト

以下のようなサイトは、Edgeからアクセスできなくなります

古いCMSや古いサーバー設定のままのサイト
何年も更新されていない企業サイト
古い共有サーバーで運用されている個人サイト
一部の短縮URLサービス(後述)

特に「昔作ったまま放置されているサイト」は要注意です。

3. なぜ短縮URLが開けなくなるのか

ここが今回の“意外な落とし穴”です。

短縮URLは、
短縮URLリダイレクト用サーバー本来のURL
という流れでアクセスします。

ところが…

リダイレクト用サーバーが古いTLSしか対応していない場合

Edgeは途中でこう判断します。

TLS1.0/1.1しか使えないサーバーだ。危険なので接続を拒否します

その結果、
短縮URLが開けない/エラーになる
という現象が起きます。

よくあるパターン

古い短縮URLサービス(特に無料系)
企業内で昔から使っている独自短縮URL
期限切れで放置された短縮URL

短縮URLは“中継地点”があるため、
その中継サーバーが古いTLSのままだとアウト
というわけです。

4. ユーザー側でできる対処

Edge側ではTLS1.0/1.1を再び有効化する方法はありません
(セキュリティ上、戻せない設計になっています)

ただし、次の方法で回避できる場合があります。

別ブラウザで開く

Firefoxなどは一部の古いTLSを“警告付きで許可”することがあります。
ただし安全とは言えません。

短縮URLを展開してからアクセスする

以下のような「URL展開サービス」を使うと、
短縮URLの“本来のURL”を確認できます。

unshorten系サービス
URLチェッカー
セキュリティ診断サービス

展開後のURLがTLS1.2以上なら、Edgeでも開けます。

サイト運営者にTLS更新を依頼する

企業サイトや自社サービスの場合は、
サーバー側でTLS1.2/1.3を有効化する
ことで解決します。

まとめ

Edge はTLS1.0/1.1を完全拒否
古いサーバーは接続できなくなる
短縮URLは“中継サーバーが古い”と開けない
ユーザー側でTLSを戻すことはできない
URL展開や別ブラウザで回避可能

TLS1.0/1.1の終焉は、単なる仕様変更ではなく、Webセキュリティの基準が次の段階へ進んだことを示しています。
短縮URLの不具合も、古い中継サーバーが淘汰されていく過程の一部にすぎません。
これからのWeb運用では、TLS1.2/1.3を前提にした設計と、リダイレクト経路を含めた通信経路全体の見直しが不可欠になります。
“なぜ起きたのか”を正しく理解しておくことが、安定したサービス提供とユーザーの安心につながります。
阿久梨絵でした!

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