こんにちは、阿久梨絵です!
パソコンやスマホのストレージ容量を見ると、「 128GB 」「256GB」「512GB」など、どこか中途半端な数字が並んでいます。
「100GBとか200GBじゃダメなの?」と感じたこと、ありませんか?
でも実はこの数字、コンピュータの世界ではとても“キレイ”な容量なんです。
2進数の世界では「キリがいい」容量
コンピュータはすべて2進数(0と1)で動いています。
そのため、容量も「2の累乗」で設計されることが多いのです。
| 表示容量 | 実際の意味 | 2進数での表現 |
|---|---|---|
| 128GB | 約128 × 10⁹バイト | 2⁷ × 1GB = 2³⁷バイト |
| 256GB | 約256 × 10⁹バイト | 2⁸ × 1GB = 2³⁸バイト |
| 512GB | 約512 × 10⁹バイト | 2⁹ × 1GB = 2³⁹バイト |
つまり、「128」「256」「512」は2の累乗(2⁷、2⁸、2⁹…)であり、コンピュータにとっては扱いやすく、効率的な容量設計なのです。
なぜ「100GB」や「200GB」じゃないの?
2進数では割り切れない
100GBは2進数で表すと中途半端な値になり、メモリ管理やファイル配置が非効率になります。
製造・設計の都合
SSDやメモリチップは、2の累乗で構成されるブロック単位で設計されているため、128GBや256GBの方が歩留まりが良く、コストも安定します。
OSやファイルシステムとの相性
ファイルシステム(NTFSやAPFSなど)も2進数ベースで動いているため、2の累乗容量の方が無駄なく使えるのです。
補足:実際の使用可能容量が少ない理由
「128GB買ったのに、使えるのは120GBくらいしかない…」
これもよくある疑問ですが、理由は以下の通りです。
・1GB = 1,000,000,000バイト(メーカー表記)
→ OSは1GB = 1,073,741,824バイト(2進数)で計算
→ 表示上の差が生まれる
・ファイルシステムの領域確保
→ フォーマット時に一部容量が予約されるため、実際に使える容量は少し減ります
まとめ
「 128GB ってなんか中途半端…」──そう感じていた容量が、実はコンピュータにとっては“整った、効率的な数字”だった。
この事実を知るだけで、ストレージ選びが少しだけ楽しく、そして納得のあるものに変わります。
・2進数の世界では、2の累乗こそが“キリのいい”数字
→ 128GB、256GB、512GBは、コンピュータが扱いやすい“美しい設計”
・100GBや200GBは、人間には分かりやすくても、機械には不自然な容量
→ メモリ管理やファイル配置が非効率になりやすい
・SSDやメモリの製造も、2の累乗で設計されている
→ 歩留まりが良く、コストも安定しやすい
・OSやファイルシステムも2進数ベースで動いている
→ 無駄なく使える容量設計が、2の累乗に集約される
そして、「128GB買ったのに、実際は120GBしか使えない…」という疑問も、
メーカー表記とOSの計算方法の違い、ファイルシステムの予約領域という理由で、きちんと説明できます。
阿久梨絵でした!
