ブラウザの「 シークレットモード 」は本当に匿名?

こんにちは、阿久梨絵です!
ChromeやEdge、Safariなどのブラウザには「 シークレットモード 」や「プライベートブラウズ」という機能があります。名前からして「匿名で使える」と思いがちですが、実はそうではありません。今回は、この機能が本当に何をしているのか、そして誤解されやすいポイントをやさしく解説します。

シークレットモードでできること

閲覧履歴が残らない

→ 閉じた後、ブラウザの履歴や検索履歴に記録されません

Cookieやキャッシュが保存されない

ログイン情報やサイトの一時データが残らないため、次回は新しい状態でアクセスできます。

同じ端末の他ユーザーに見られにくい

→ 家族や同僚と共有しているPCでも、履歴が残らないので安心。

シークレットモード=「端末に履歴を残さない」ための機能です。

シークレットモードでできないこと

インターネット接続先には見えている

→ プロバイダ(ISP)や会社のネットワーク管理者には、アクセスしたサイトがわかります

サイト側には記録される

→ 訪問したWebサイトは通常通りアクセスログを残します

完全匿名ではない

IPアドレスや利用環境は特定可能で、追跡を防ぐ機能ではありません。

シークレットモード=「ブラウザ内だけのプライベート」。ネット全体で匿名になるわけではありません。

よくある誤解

・「シークレットモードなら会社にバレない」→ ネットワーク管理者には見えます。
・「完全匿名でアクセスできる」→ 実際はIPアドレスなどで識別可能。
・「セキュリティが強化される」→ ウイルスやフィッシング詐欺を防ぐ機能ではありません。

本当に匿名で使いたいなら?

VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用する
Torブラウザなど匿名性を重視したツールを使う
ただし「完全匿名」を保証するものは存在せず、利用環境や設定次第でリスクは残ります。

まとめ

シークレットモードは「履歴を残さない」ための機能であり、匿名ではない。
プロバイダやサイト側にはアクセス情報が残る。
安心感はあるが、過信は禁物。匿名性が必要ならVPNや専用ツールを検討。

「 シークレットモード 」は便利な機能ですが、誤解されやすいポイントも多いです。仕組みを正しく理解しておけば、安心して使い分けられますよ。
阿久梨絵でした!

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