こんにちは、阿久梨絵です!
パソコン の歴史を調べていると、必ず出てくる言葉があります。
それが AT機(エーティーき)。
そして、そこから派生した AT互換機。
でも、そもそも ATって何の略?
なぜそんな名前になったのか。
周りの人と パソコン 機器の話をしていると、
「私はAT…」なんて、つい歌を思い出してしまいそうになります。
(実際は エイティーン という曲なんですけどね。)
そんな“AT”という言葉ですが、
実はパソコンの歴史を語るうえで欠かせないキーワードなんです。
AT=Advanced Technology の略
ATは Advanced Technology(アドバンスト・テクノロジー) の頭文字。
1984年に IBM が発売したパソコン
IBM PC/AT(IBM Personal Computer / Advanced Technology)
これが“AT機”と呼ばれたのが始まりです。
当時としてはかなり先進的で、
・高速なCPU(Intel 80286)
・拡張性の高いスロット
・BIOS仕様の標準化
などが評価され、「Advanced Technology」という名前がつけられました。
AT機が“標準”になった理由
IBMは当時、パソコン市場で圧倒的な存在でした。
そのため、PC/ATの仕様は事実上の“業界標準”となり、
多くのメーカーがこの仕様を真似してパソコンを作り始めます。
これが AT互換機(AT Compatible Machine) と呼ばれるPCたちです。
AT互換機=現代のWindows PCの祖先
AT互換機は世界中で普及し、
その流れがそのまま 現在のWindowsパソコン につながっています。
つまり、いま私たちが使っているPCの多くは
AT機のDNAを受け継いでいる と言ってもいいんです。
XT機との違いは?
AT機の前には XT機(IBM PC/XT) がありました。
XTは“Extended Technology”の略で、
より古い世代のPCです。
ざっくり言うと
| 種類 | CPU | 時代 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| XT機 | Intel 8088 | 1983年 | 初期のIBM PC。性能は控えめ |
| AT機 | Intel 80286 | 1984年 | 高性能化し、標準規格として普及 |
AT機はXT機の“次世代モデル”として登場し、
その性能と拡張性が一気に広まった理由です。
まとめ
・AT=Advanced Technology の略
・IBM PC/AT(1984年)がAT機の正体
・AT互換機=その仕様に合わせて作られたPC
・現代のWindows PCはAT互換機の流れを継いでいる
パソコン の歴史を知ると、
いま当たり前に使っている技術がどこから来たのか、
ちょっとだけ見え方が変わります。
阿久梨絵でした!
