「 二重敬語 って何?」──丁寧すぎて逆に失礼?を防ぐやさしい敬語入門

こんにちは、阿久梨絵です!
ご覧になられましたか?「お召し上がりになられますか?

一見とても丁寧に聞こえるけれど、実は“過剰”になってしまうこともある敬語表現──それが 二重敬語 です。

今回は、「 二重敬語 ってITの現場でも気をつけるべき?」「どうして避けたほうがいいの?」という疑問に、やさしくお答えします。

二重敬語とは?

敬語を重ねすぎて、かえって不自然・過剰になる表現のことです。

たとえば、社内チャットやビジネスメールでこんな表現、見かけたことありませんか?

ご確認いただけましたら幸いに存じます
お送りさせていただきましたので、ご査収くださいませ

気持ちはとても丁寧。でも、IT業界では「読みやすさ・スピード・信頼感」が重視されるため、敬語の“重ねすぎ”は逆効果になることも。

敬語の基本3種類(IT文脈での例つき)

種類 目的
尊敬語 いらっしゃる・おっしゃる 相手の動作を敬う(例:上司が「おっしゃった仕様」)
謙譲語 伺う・申し上げる 自分の動作をへりくだる(例:「資料をお送り申し上げます」)
丁寧語 です・ます・ございます 話し方を丁寧にする(例:「設定は完了しております」)

このうち、尊敬語を重ねてしまうと「二重敬語」になります。

よくある二重敬語と、正しい言い方

二重敬語 正しい敬語 解説
ご覧になられましたか ご覧になりましたか 「ご覧になる」だけで尊敬語として完成している
お召し上がりになられますか お召し上がりになりますか 「お召し上がりになる」で十分丁寧
お越しになられました お越しになりました 「なられる」は不要な重ね敬語

SlackやTeamsなどのチャットツールでは、短く・明快な敬語が好まれる傾向があります。
「ご覧になられましたか?」よりも「ご覧になりましたか?」のほうが、信頼感と読みやすさを両立できます。

なぜ避けたほうがいいの?

過剰な敬語は、かえって不自然に聞こえる
「敬語を知らない人」だと思われることもある
IT業界では、言葉の正確さ=信頼感につながる

とくに、エンジニアやPMとのやりとりでは、「敬語の使い方=コミュニケーション力」と見られることも
“ていねいすぎて伝わらない”より、“適切で伝わる”ほうが、安心されます。

二重敬語を防ぐコツ(IT現場向け)

1. 尊敬語は1つで十分:「ご覧になる」「お越しになる」など、完成された形を覚える
2. 「られる」をつけすぎない:自信がないときほど、つけたくなるけれど要注意
3. ビジネスメールは見直す習慣を:「ご確認いただけますと幸いです」など、自然な敬語を意識
4. テンプレートを整える:社内で使うメール文例やチャット定型文を、過剰敬語なしで整備すると安心!

まとめ

二重敬語 は、敬語を重ねすぎて不自然になる表現
「ご覧になられましたか」などは、一見丁寧でも、実は過剰
IT業界では、敬語の“適切さ”が信頼感につながる
「ていねい=長い」ではなく、「ていねい=伝わる」が大切

丁寧にしたい」「失礼になりたくない」──そんな気持ちがある方こそ、敬語の基本をやさしく見直すことが、いちばんの近道です。
阿久梨絵でした!

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