こんにちは、阿久梨絵です!
設定ファイルを扱っていると、よく出てくる名前── YAML (ヤムル)。
でもその正式名称を知った瞬間、誰もが一度はこう思います。
“YAML Ain’t Markup Language”?
自分で「マークアップじゃない」って言ってるの?
じゃあ何なの?
そう、YAMLは自分で自分を否定する名前を持つ、ちょっと変わった設定ファイルフォーマットなんです。
1. YAMLとは?──人間にやさしい設定ファイル
YAMLは、構造化されたデータをシンプルに記述するためのフォーマットです。
・主に設定ファイルやデータのやり取りに使われる
・JSONやXMLよりも読みやすく、書きやすい
・インデントで階層を表現するため、見た目がすっきり
例
user:
name: ya
role: writer
skills:
・empathy
・structure
・reassurance
つまり、“人間が読めること”を最優先にした設計なんです。
2. なぜ「マークアップじゃない」と言い切るのか?
YAMLの正式名称は
YAML Ain’t Markup Language
これは、“YAMLはマークアップ言語じゃない”という自己否定的な命名。
でもその裏には、明確な思想があります。
・XMLやHTMLのような“タグで囲む”スタイルではない
・データ構造を表現することに特化している
・「マークアップじゃないからこそ、読みやすい」を強調したかった
つまり、“違うんです”と先に言うことで、誤解を防ぎたかったのです。
3. 名前の由来が“文化”になっている
この「Ain’t」というカジュアルな否定語も、技術者文化の遊び心が感じられます。
・略語にユーモアを込めるのは、UNIX系文化の伝統
・“自分でツッコむ”ことで、親しみやすさを演出
・名前の違和感が、逆に記憶に残る
YAMLは、名前からして“人間らしさ”を大事にしているのかもしれません。
4. YAMLが選ばれる理由──名前より“使いやすさ”
| 特徴 | 安心ポイント |
|---|---|
| インデントで構造を表現 | 視覚的にわかりやすい |
| 記号が少ない | 読みやすく、ミスが減る |
| コメントが書ける | チームで共有しやすい |
| 多くの言語でサポート | 安心して使える汎用性 |
名前が変でも、使えば分かる“やさしさ”がある──それがYAMLの魅力です。
まとめ
YAML は、「マークアップじゃない」と言い切ることで、
“読みやすさ”と“人間らしさ”を前面に押し出した設定ファイルです。
次にYAMLを使うときは、
そのちょっと変な名前の裏にある、やさしい思想と文化を思い出してみてください。
きっと、設定ファイルとの付き合い方が少しだけ優しくなるはずです。
阿久梨絵でした!
