こんにちは、阿久梨絵です！
Windowsを使っていると、アプリが固まったりブルースクリーンが出たりすることがあります。そんなときに登場するのが「ダンプファイル」。
この記事では、 タスクマネージャー で手動作成するダンプと、Windowsが自動で生成する memory.dmp の違いを初心者向けに整理します。
ダンプファイルとは？
ダンプファイルは、その瞬間のメモリの中身を記録したファイルです。
例えるなら「事故現場の写真」。アプリやシステムが不具合を起こしたとき、その時点の状態を保存して後から原因を調べるために使います。
タスクマネージャーで作成するダンプ
・作成方法：タスクマネージャーの「詳細」タブで対象アプリを右クリック → 「ダンプファイルの作成」
・対象範囲：選んだ特定のプロセス（アプリ）のメモリ内容
・保存場所：通常 C:\Users\<ユーザー>\AppData\Local\Temp
・用途：アプリがフリーズしたときの原因調査。サポートに送ることで解析が可能。
イメージ：アプリ単位の証拠写真
自動生成される memory.dmp
・作成タイミング：Windowsがシステムクラッシュ（ブルースクリーン）を検知したときに自動生成
・対象範囲：システム全体のメモリ内容
・保存場所：通常 C:\Windows\memory.dmp
・用途：OSやドライバレベルの不具合解析。開発者やサポートがクラッシュ原因を特定するために利用。
イメージ：PC全体の事故現場写真
ダンプの種類
・ミニダンプ：必要最低限の情報。サイズが小さい。
・カーネルダンプ：OSの動作に関わる部分を記録。
・完全ダンプ：メモリ全体を保存。サイズが大きいが詳細解析に有効。
まとめ
・ タスクマネージャー のダンプ → アプリ単位のスナップショット。ユーザーが手動で作成。
・memory.dmp → システム全体のクラッシュ記録。Windowsが自動で生成。
両者は「ダンプファイル」という仲間ですが、対象範囲と作成タイミングが違うのがポイントです。
アプリの不具合調査ならタスクマネージャー、ブルースクリーンの原因調査なら memory.dmp が役立ちます。
阿久梨絵でした！
