こんにちは、阿久梨絵です！
音楽プレイヤーでFMラジオを聴こうとしたら、
「 ヘッドホン を接続してください」と表示される。
ヘッドホンを挿した途端、音が流れ出す。
この不思議な現象、実はヘッドホンのコードが“アンテナ”として働いているからなんです。
この記事では、FMラジオの仕組みと、ヘッドホンがアンテナになる理由、
そしてコードの長さがどう影響するのかを、やさしく解説します。
FMラジオの基本：電波を“拾う”仕組み
FM放送は、76〜95MHzの周波数帯を使って、音声を電波に乗せて送信しています。
音楽プレイヤーやスマホに内蔵されたFMチューナーは、この電波をアンテナで受信して、音声に変換しています。
でも、プレイヤー本体にはアンテナが内蔵されていないことが多く、代わりにヘッドホンのコードをアンテナとして使う設計になっているんです。
ヘッドホンがアンテナになる理由
ヘッドホンのコードは、金属線が絶縁体で覆われた構造になっていて、
電波を受信するための導線（アンテナ）として機能します。
・長くて細いコード → 電波を拾いやすい
・金属線がむき出しではない → 安全に使える
・プレイヤー本体と接続されている → チューナーが電波を解析できる
つまり、ヘッドホンは「音を聴く道具」であると同時に、「電波を拾う道具」でもあるんです。
コードの長さは影響するの？
コードの長さは受信感度に影響します。
どう影響するの？
・長いコード：より多くの電波を拾える → 受信感度が高くなる
・短いコード：電波の拾える範囲が狭くなる → 感度が落ちる可能性あり
・巻き取り式や絡まったコード：電波の流れが乱れる → ノイズが入りやすくなる
理想的な長さは、80cm〜1m程度。これはFM電波の波長（約3〜4m）とのバランスが良いためです。
受信感度を上げるためのちょっとした工夫
・コードを伸ばして使う（巻いたままにしない）
・窓際や屋外で聴く（電波が入りやすい）
・スマホケースや金属の近くを避ける（電波干渉を防ぐ）
・イヤホンよりヘッドホンの方が感度が良い場合も
まとめ
FMラジオを聴くとき、 ヘッドホン はただの音の出口ではありません。
それは、見えない電波を整えて、安心して音を届けてくれる“受信のパートナー”なんです。
もし「ラジオがうまく入らないな…」と感じたら、
それは「コードの長さや使い方を見直すタイミング」かもしれません。
阿久梨絵でした！
