こんにちは、阿久梨絵です!
「ユーザー体験(UX)」や「従業員体験(EX)」という言葉は、すっかり定着しました。
でも最近、企業やブランドが注目しているのは、それらを“統合”して設計する考え方── TX (Total Experience)です。
TXは、顧客・従業員・ユーザー・パートナーなど、すべての関係者の体験をひとつの視点で捉え、心地よくつなげていくアプローチ。
つまり、「誰かひとりの満足」ではなく、「みんなの安心」を設計する考え方です。
TXの構成要素
TXは、以下のような体験を統合して考えます。
・UX(User Experience):製品やサービスを使う人の体験
・CX(Customer Experience):購入・問い合わせ・サポートなど、顧客としての体験
・EX(Employee Experience):働く人の体験や職場環境
・PX(Partner Experience):協力会社や外部パートナーとの関係性
これらをバラバラに設計するのではなく、「ひとつの流れ」として捉えるのがTXです。
TXがもたらす“やさしい変化”
TXを意識することで、企業やブランドはこんな変化を感じられるようになります。
・顧客対応と社内オペレーションが自然につながる
・従業員の満足度が、サービス品質に反映される
・サポートや問い合わせが“安心できる体験”になる
たとえば、カスタマーサポートのUXを改善するだけでなく、対応するスタッフのEXも整えることで、対応そのものが“やさしくなる”──そんな設計がTXの本質です。
まとめ
TX は、単なるマーケティング手法ではありません。
それは、「誰かひとりの体験」ではなく、「関わるすべての人の安心」を設計するという、静かで力強い思想です。
UXやEXを学んできた方にとって、TXはその“次の一歩”。
ブランドの信頼、社内の空気、顧客との関係──それらをまるごと整えるTXという視点は、これからの時代に欠かせないものになるかもしれません。
阿久梨絵でした!
