ITを惑わす魔性の単語 ― “ last ”の二つの顔

こんにちは、阿久梨絵です!
英語の last は、日本語にすると「最新」と「最後」の両方に訳されます。
日常会話なら文脈で判断できますが、ITの世界ではログやエラーメッセージに頻出するため、誤解がトラブルにつながることもあります。

「last」が意味するもの

最新(直近)

last update → 最新の更新
last login → 直近のログイン
last access time → 最後にアクセスした時刻(=最新のアクセス記録)

最後(終わり)

last record → 最後のレコード(データの末尾)
last page → 最終ページ
last item in list → リストの最後の要素

IT運用での混乱例

ログ解析

「last login」を「最終ログイン」と訳すと「もうログインできない」と誤解されることがあるが、実際は「直近のログイン履歴」。

バックアップ

「last backup」は「最新のバックアップ」を指すが、「最後のバックアップ」と誤訳すると「もうバックアップが終わった」と誤解される。

ユーザーインターフェース

・「last page」=「最終ページ」だが、検索結果画面では「最新ページ」と誤解されることも。

迷わないためのコツ

時間軸なら“最新”

last login, last update, last access

順序軸なら“最後”

last item, last page, last record

慣用句は丸ごと覚える

at last(ついに)、last but not least(最後にして最も重要な)

まとめ

ITの世界で「 last 」は、“直近”と“終わり”の両方を表すキーワード
日本語にするときは「時間の流れ」か「順序の流れ」かを見極めることが大切です。

ログ解析やバックアップ運用では特に誤解が起きやすいので、翻訳やドキュメント作成時には注意しましょう。
阿久梨絵でした!

上部へスクロール
Verified by MonsterInsights