こんにちは、阿久梨絵です!
電子マネーやキャッシュレス決済は、ここ数年で一気に生活に浸透しました。SuicaやPayPayのように「便利で安心して使える」仕組みは、もはや日常のインフラです。そんな中、富士通が発表した新しい電子通貨 「 ヴィジュアルコイン 」 は、キャラクターや音声などを組み合わせて「支払いをエンタメ化する」試みとして注目を集めました。
しかし、「お金に遊びを持ち込む」という発想は、面白さと同時に “不安” を呼び起こす側面もあります。この記事では、ヴィジュアルコインが抱える課題を整理し、なぜ普及が難しいと感じられるのかを考えてみます。
課題1:安心感より“楽しさ”に寄りすぎている
電子マネーの基本は 「安心・速さ・使いやすさ」。
ヴィジュアルコインは「楽しさ」を前面に押し出していますが、日常利用に必要な安心感が弱い印象です。お金のやり取りに遊び要素が強すぎると、「本当に安全なの?」という疑念が生まれやすくなります。
課題2:利用シーンが限定的
イベントやポップカルチャーとの連携は魅力的ですが、スーパーやコンビニで使うイメージが湧きにくい。
電子マネーは「どこでも使える」ことが普及の条件。限定的な場面だけでは、広がりにくいのです。
課題3:既存サービスとの差別化が弱い
PayPayやSuicaなど既に広く使われているサービスに比べ、ヴィジュアルコインの強みは「楽しさ」だけ。
利便性や還元率といった実用的なメリットが見えにくいため、ユーザーが乗り換える理由が乏しいのです。
課題4:心理的ハードル
お金は「信頼」がすべて。そこに遊びを持ち込むと、心理的な抵抗感が強くなります。
「支払いがゲームみたいになる」ことを楽しむ人もいるでしょうが、多くの人にとっては “お金は真面目であってほしい” という感覚が根強いのです。
まとめ
ヴィジュアルコイン は「支払いを楽しくする」という新しい挑戦ですが、電子マネーに求められる 安心感・汎用性・実用性 を欠いているため、普及には大きな壁があります。
お金に遊びを持ち込むことは、面白さと同時に不安を呼び起こす。
この「安心と楽しさのバランス」をどう設計するかが、電子マネーの未来を左右するポイントになりそうです。
阿久梨絵でした!
