こんにちは、阿久梨絵です！
普段、私たちが Windows パソコンを使うときに目にするのは、デスクトップやアプリ、ブラウザなどの“表の顔”です。けれど、その裏側には パソコンを動かすための大事な仕組み が静かに働いています。
その代表格が「System32」フォルダ。
名前だけ聞くと「なんだか難しそう」「触っちゃいけない場所？」と思うかもしれません。実際、ネット上では「System32を消すと軽くなる」なんてジョークも出回っていますが、これは大きな誤解。
System32は、Windowsが呼吸するための“心臓部”であり、金庫部屋のような存在です。ここを理解すると、パソコンの仕組みがぐっと身近に感じられ、トラブルに出会ったときも安心して対応できるようになります。
System32フォルダの場所
・場所：C:\Windows\System32
・Windowsをインストールすると必ず作られるフォルダで、OSの動作に必要なファイルがここに格納されています。
何が入っているの？
・実行ファイル（EXE）：Windowsの基本機能を動かすプログラム
・ライブラリファイル（DLL）：アプリやOSが共通で利用する部品
・設定ファイルやドライバ：ハードウェアやネットワークを制御するための重要なデータ
つまり、Windowsが起動して動くための必須パーツが詰まった“金庫部屋”です。
なぜ「32」なの？
・名前の由来は32ビット版Windows。
・64ビット版になっても「System32」という名前が残っているのは、互換性を保つため。
・実際には64ビット環境ではSystem32に64ビット用ファイルが入り、32ビット用は「SysWOW64」に格納されます。
名前が逆に見えるのは、過去の資産を活かすための設計上の工夫です。
削除するとどうなる？
・System32を削除するとWindowsは起動できなくなります。
・ネット上では「System32を消すと軽くなる」などのジョークが出回っていますが、これは完全な誤情報です。
・誤ってファイルが壊れた場合は、SFCやDISMといった修復コマンドで復旧できます。
安心して使えるためのチェック項目
・触らないのが一番安全
・エラーが出たら「System32が壊れたかも」と疑うより、まずはWindows標準の修復機能を試す
・バックアップや復元ポイントを作っておくと安心
まとめ
System32は、 Windows の心臓部であり金庫部屋。
名前は古い時代の名残ですが、今も互換性を守るために使われ続けています。
「消すと軽くなる」という噂に惑わされず、安心してパソコンを使うために大切に扱うべきフォルダです。
阿久梨絵でした！
