こんにちは、阿久梨絵です!
プログラミングの例文や技術書を読んでいると、よく出てくる謎の名前── foobar 。
「意味あるの?」「誰が決めたの?」と疑問に思ったこと、ありませんか?
実はこの名前、意味はないけど、文化的に“安心して使える”記号なんです。
1. foobarとは?──“とりあえずの名前”としての定番
foobarは、プログラミングの世界で仮の変数名や関数名として使われる定番ワードです。
・foo や bar は、何かの例を示すときの“とりあえずの名前”
・実際の意味はなく、「ここに何か入るよ」というサインのようなもの
例
python
def foo():
print(“Hello from foo”)
bar = 42
このように、意味がないからこそ、誰でも安心して使えるのです。
2. 語源は軍事スラング?──“FUBAR”からの派生説
「foobar」の語源には諸説ありますが、有力なのが軍事スラング「FUBAR」説。
・FUBAR = Fouled Up Beyond All Recognition(めちゃくちゃになった)
・第二次世界大戦中の兵士たちが使っていた言葉
・技術者たちがユーモアとして使い始め、fooとbarに分かれて定着
つまり、ちょっとした“皮肉”や“遊び心”から生まれた名前なんです。
3. なぜみんな使うの?──“意味がない”ことが安心につながる
| 特徴 | 安心ポイント |
|---|---|
| 意味がない | 誤解されない・誰でも使える |
| 世界中で使われている | 文化的共通語になっている |
| 変数名として定番 | 説明不要・初心者にも優しい |
「foo」「bar」「baz」などの名前は、“何も意味しないからこそ、安心して使える”という不思議な立ち位置にあります。
4. foobarは“文化”であり“心理的UX”でもある
・誰もが見たことある → 初心者でも「見覚えがある」安心感
・意味がない → 説明しなくていい、気楽に使える
・技術者の遊び心 → “堅苦しくない”空気をつくる
foobarは、技術の世界にある“ちょっとした余白”なのかもしれません。
まとめ
foobar は、ただの例文用の名前。
でもその背景には、文化・歴史・心理的安全性が詰まっています。
次にfooやbarを見かけたら、
「意味がないけど、みんなが使ってる」その安心感を、少しだけ味わってみてください。
阿久梨絵でした!
